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スリップノットはカタログ音源の権利を1億2000万ドルで売却しようとしていると報じられている。

米『ビルボード』誌によれば、スリップノットはカタログ音源の権利を売却する契約をハーバーヴュー・エクイティ・パートナーズと締結しようとしているという。この契約は音源の原盤権と楽曲の出版権を包括したものになるとされている。

契約にはバンドが今後リリースする予定の作品は含まれないと報じられている。また、米『ビルボード』誌に対して情報筋はこの契約に何人のバンドのメンバーが関わっているのかは明らかにしていない。関与するメンバーが増えれば、契約の評価倍率は20倍近くまで跳ね上がる可能性があるという。

スリップノットは2022年に長年在籍したロードランナー・レコーズを離れている。最新作『ジ・エンド、ソー・ファー』はロードランナー・レコーズからの最後のリリースとなっている。

スリップノットのこうした動向はピンク・フロイドやクイーン、キッス、テーム・インパラといったアーティストに続くものとなっている。ピンク・フロイドは昨年10月にソニーにバック・カタログの権利を4億ドルで売却している。一方、テーム・インパラのケヴィン・パーカーも過去および将来の全カタログを金額非公開でソニーに売却している。

キッスはポップハウス・エンタテインメントにカタログ音源の権利、商標権、知的財産権を昨年4月に金額非公開で売却している。現時点でカタログの権利の売却で最も高額となっているのはクイーンで、カタログの権利や肖像権を12億7000万ドルでソニーに売却している。

スリップノットは25周年を記念してデビュー・アルバムがリイシューされることが決定している。デモ音源やライヴ音源など、未発表の40トラックが再発盤には収録されるとのことで、新たなアートワークが採用され、未発表写真も掲載される。リイシュー盤はデジタルでもフィジカルでも9月25日にリリースされる。

今年5月、スリップノットのギタリストであるジム・ルートは新作に向けて「6曲のアレンジを仕上げた」と語っている。

「生々しいアルバムを作りたいんだ」とジム・ルートは語っている。「最初の2枚のアルバムをレコーディングした時のような、あるいは『Vol.3』のような生々しいエネルギーを取り戻したいと思っている。あそこには剥き出しのパンク・ロックのようなものがあった。過去の数枚のアルバムにあったそういうものを求めている。そういうものに立ち返る時が来たと思っているんだ」

ジム・ルートは「6曲のアレンジを仕上げた」ものの、すぐにアルバムをリリースすることはないだろうと語っている。「作曲とプリプロダクションに時間をかける必要があると思うし、それにはしばらく時間がかかると思うね」

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