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デレク・アンド・ザ・ドミノスでキーボードを務めたボビー・ウィットロックが亡くなった。享年77歳だった。
訃報は現地時間8月10日にマネージャーのキャロル・ケイによって発表されており、キャロル・ケイはラジオ局『ABCオーディオ』に次のように語っている。「深い悲しみと共に遺族は短い闘病生活の末に現地時間8月10日午前1時20分にボビー・ウィットロックが亡くなったことを発表します。彼は家族に囲まれてテキサス州の自宅で亡くなりました」
ボビー・ウィットロックは1970年にエリック・クラプトン、ベーシストのカール・レイドル、ドラマーのジム・ゴードンと共にデレク・アンド・ザ・ドミノスを結成している。ボビー・ウィットロックは唯一のスタジオ・アルバム『いとしのレイラ』で“Bell Bottom Blues”、“Why Does Love Got To Be So Sad?”など、7曲を共作している。
ボビー・ウィットロックは60年代から70年代にかけて多作なミュージシャンとして知られ、そのキャリアは地元メンフィスのスタックス・レコードから始まっている。ボビー・ウィットロックはスタックス・レコードが最初に契約した白人アーティストとなり、ブッカー・T＆ザ・MGズやサム＆デイヴのレコードに参加している。
ボビー・ウィットロックは60年代後半にデラニー＆ボニー＆フレンズに参加して、ここでエリック・クラプトン、カール・レイドル、ジム・ゴードンと共演を果たしている。
デレク・アンド・ザ・ドミノスはセカンド・アルバムを制作していた1971年に解散することになったが、ボビー・ウィットロックはジョージ・ハリスンの『オール・シングス・マスト・パス』にも参加しており、“My Sweet Lord”や“What Is Life”といった名曲でオルガンやピアノを担当している。
ボビー・ウィットロックは1972年発表のザ・ローリング・ストーンズのアルバム『メイン・ストリートのならず者』にもクレジットなしで参加しており、70年代に一連のソロ・アルバムをリリースして、70年代末に音楽業界を離れている。
ボビー・ウィットロックは1999年に復帰してソロ・アルバム『イッツ・アバウト・タイム』をリリースしており、妻のココ・カーメルともレコーディングを行っている。最後のアルバムは2012年発表の『エソテリック』となっていた。
2000年放送の『ジュールズ倶楽部』でエリック・クラプトンと共演して、“Bell Bottom Blues”でボビー・ウィットロックがリード・ヴォーカルを取る映像はこちらから。
ボビー・ウィットロックは昨年メンフィス音楽の殿堂入りを果たしている。ボビー・ウィットロックは妻のココ・カーメル、アシュリー・ブラウン、ボー・ウィットロック、ティム・ウィットロック・ケリーという3人の子どもを残している。
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