カリフォルニア州サンタ・アナにあるライヴハウス、アンダーグラウンドDTSAで3月3日に行われたフィールズのライヴ会場で観客の一人が亡くなっている。
『OCウィークリー』誌によれば、ロサンゼルス出身のガレージ・ロック・バンドであるフィールズがヘッドライナーを務める公演にて、出演5バンドのうちの2バンド目がステージをやっている時に事件は起こったという。フィールズのフロントマンであるラエナ・ジェロニモは事件について詳述しており、暴力的に激しくモッシュをしている男性を、犠牲者となった23歳のネイサン・ジョー・アルファロが止めようとしたところ、喧嘩が起こったとしている。
ラエナ・ジェロニモの説明によれば、イベントは中止となり、犠牲者は致命的な状況のなか近くの病院に運ばれたものの、容疑者は解放されたという。病院で犠牲者が亡くなり、それを受けてサンタ・アナ警察は殺人への関与で21歳のユアン・エンジェル・リヴィエラを逮捕したと報じられている。
フィールズは事件について自身のフェイスブックに投稿を行っており、声明では次のように語られている。
「わたしたちは完全に言葉を失って、徹底的に打ちのめされています。でも、昨晩のライヴで亡くなるまで傷つけられた少年の魂を讃えるためにもなにかを言うべきだと感じています。パンクは他の非ちびとを傷つけるためのものじゃありません。そんな最悪なことはクソくらえです」
「昨晩、人生に幕を下ろしたネイサンが、一人の完全に狂った、暴力的にモッシュする男性を阻止しようとしてくれたことに感謝しています。このサイコ野郎は狂った目をしていて、部屋にいた全員を、端にいた人々も攻撃していました。DJが準備している間もほとんど終始殴っていました。でも、彼がナイフを持っていることを誰が知っていたでしょう? わたしたちは喧嘩が始まるのを見ていました。二番目のバンドが演奏している時、ステージの上に衝突し、マイクもなぎ倒しました。拳が飛んでいるのが見え、多くの人々が喧嘩をやめさせようと人が積み重なりました。でも、その時はまだ知らなかったのです……そうしたら、フロアの上に血が見えて、警察と救急士が入ってきました。もちろん、ライヴ全体は中止になりました。でも、会場を出る時は、彼は肩を傷つけられたけど、きっとよくなるだろうという印象を持っていたのです」
「今日の朝、起きて、彼が病院で亡くなったことを知りました……言葉がありません。わたしたちはすべての愛をネイサンの魂と、彼の友人と、御遺族に送ります。犯人が逮捕され、十分に基礎されることを真剣に望んでいます」
「ここからわたしたちはみんなで前に進めていきましょう……もし、ライヴに足を運んでいて、音楽ではなく暴力に突き動かされて他の人を傷つけようとする不審な人に気づいたら、警備員のもとに直行しましょう。誤解しないでください。わたしたちはモッシュ・ピットを愛しています。他の人々ともみくちゃになる行為は、この世界で最も楽しく解放的なことです。そして、時折、傷つく人も出てきます。でも、それは決して意図的なものではありません。誰かが倒れたら、あなたは引き上げてあげますよね。モッシュ・ピットには無言の仲間意識があるのです。そうでない人はクソくらえです。こんな正気じゃない暴力もクソくらえです。わたしたちは、自分たちの目の前でこんなことが起こってしまったのを知って、うんざりしています」
フィールズの“Bitched”の音源はこちらから。
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