Photo: Andy Ford for NME

ザ・1975のフロントマンであるマット・ヒーリーはライヴハウスの減少がもたらす悪影響について警鐘を鳴らしている。

マット・ヒーリーは今年の9月26日から28日にわたってUK各地のライヴハウスで開催されるシード・サウンズ・ウィークエンダーを支持することを表明している。このフェスティバルは、新進気鋭のアーティストや、ザ・1975のような有名アーティストの初期の公演を支援する「種となる会場」を支援するものとなっている。

今年のフェスティバルのアンバサダーを務めるマット・ヒーリーは声明で次のように述べている。「地元のライヴハウスはバンドが経験を積む場所であるだけでなく、本物のカルチャーの土台となる場所です。もしもなかったら、ザ・スミスも、エイミー・ワインハウスも、ザ・1975も生まれなかったでしょう。沈黙しか得られません」

マット・ヒーリーは次のように続けている。「草の根の会場に対する資金が減少しているのはアートを可能にする社会民主主義的な基盤を剥奪しようとする、より広範なリベラルな傾向の一環となっています。残されるのは、特権階級だけが創作活動を行う余裕があり、すぐに利益を生む芸術だけが生き残る文化経済です」

マット・ヒーリーは次のように締めくくっている。「シード・サウンズ・ウィークエンダーは音楽が役員会議室や大きなアリーナで始まるのではなく、裏部屋、パブ、地下室、そして愛と根性、より大きなものへの信念によって運営される独立した空間で始まるということを重要な形で思い出させてくれます」

マット・ヒーリーはかねてから草の根のライヴハウスを応援しており、ナイト&デイ・カフェの営業を存続させるために騒音問題を申し立てた住人のアパートを購入しようとしたとも報じられている。

マンチェスターにあるナイト&デイ・カフェは新型コロナウイルスのロックダウン中にマンチェスターに引っ越してきた住民からの騒音苦情に直面したため、ここ数年にわたって今後の存続が危ぶまれてきた。騒音問題を申し立てた男性のパートナーは「引きこもり」になり、ストレスで30kg痩せたと裁判で語っている。

2022年11月にマット・ヒーリーはナイト&デイ・カフェのインスタグラムで「そんなことにはならない。議会はこの件を棄却しなければならない」と述べていた。

最終的に長い裁判を経て、ナイト&デイ・カフェはライヴハウスならびにナイトクラブとして営業を続けることができる判決が下されている。

地方判事のマーガレット・マコーマックは金曜日と土曜日の23時から午前3時まで営業していることが迷惑になっているが、ノーザン・クオーターの地域は「活気に満ちた」エリアであり、地域の発展に伴って「用途が変わっている」として今は「複合用途」になっていると判断を下している。

また、マット・ヒーリーは地元マンチェスターで開催されたオアシスの再結成公演を訪れていたことも明らかになっている。

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