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ザック・ワイルドはオジー・オズボーンの訃報を受けて、オジー・オズボーンとの最後のやりとりについて振り返っている。

訃報は遺族によって声明が現地時間7月22日に発表されており、オジー・オズボーンは「愛に囲まれて」亡くなったという。享年76歳だった。

オジー・オズボーンとブラック・サバスは現地時間7月5日にバーミンガムのヴィラ・パークで「バック・トゥ・ザ・ビギニング」と題した最後のライヴを行っている。死因については明らかにされていないものの、オジー・オズボーンはここ数年で様々な健康問題を抱え、2019年にはパーキンソン病と診断されたことも明らかにされていた。

このライヴにはメタリカ、スレイヤー、パンテラ、アリス・イン・チェインズ、ゴジラ、アンスラックス、ガンズ・アンド・ローゼズ、トゥールらが参加しており、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのギタリストであるトム・モレロが音楽監督を務め、ジェイソン・モモアが司会を務めていた。

このライヴにはザック・ワイルドも参加しており、パンテラでの出演に加え、オジー・オズボーンのソロのステージにも参加している。ザック・ワイルドは1987年から長年にわたってオジー・オズボーンのソロ・バンドでギタリストを務めてきた。

ザック・ワイルドは『ギター・ワールド』誌でオジー・オズボーンとの最後の瞬間について振り返っている。「楽屋にはみんな、母親なんかも含めていたから、自分としてはただただ彼に休んでもらいたかった。後で彼には会えると思っていたんだよ。翌日とかね。でも、会えなかった。オジーから最後に受け取ったメールは『ザッキー、ごめんな。人がたくさんいて、騒がしかったな。君に会えなかった』というものだった。『すべてに感謝しているよ』ってね。言葉を交わしたのはそれだけだった。『愛しているよ、相棒』ってね。それだけだった」

人としてのオジー・オズボーンについて振り返りながら、ザック・ワイルドは次のように語っている。「オジーはただただ最高な人だった。自分の父は第二次世界大戦の退役軍人で、オジー・オズボーンは歳上の兄のような存在だった。20歳近い年齢差があるんだけど、関係としては楽しく飲んでいる感じだね。でも、アドバイスが必要になったら、彼と話をすることができたんだ」

ザック・ワイルドは「バック・トゥ・ザ・ビギニング」の公演を「いつも通りの仕事」としつつも、出演者全員がプライオリティは「オジーが元気であることを確認する」ことだと分かっていたと語っている。「本当に素晴らしかったよ。ブラック・サバスの最後でオジー・オズボーンがステージにいるのを観たのが、彼を見た最後だった」

ザック・ワイルドは次のように続けている。「ただただ有り難かったし、感謝しているよ。それ以外のことは自分勝手になってしまうからね」

「それに加えて、史上最大のチャリティ・ライヴに参加できたわけだからね。信じられないよ。オジー・オズボーンは利益を上げるのではなく、多くの人を助けることにした。なんという人だったんだろう。途轍もない人生だよ」

訃報を受けて、音楽からは多くの追悼の声が寄せられており、アリス・クーパー、エルトン・ジョン、グリーン・デイのビリー・ジョー・アームストロング、ジャック・ホワイト、ヤングブラッド、ゴースト、ゴジラらがオジー・オズボーンに追悼の意を表している。

オジー・オズボーンは最後の回想録『ラスト・ライツ』が今年刊行されることも発表されている。

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