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アイアン・メイデンの元ドラマーであるニコ・マクブレインは彼に代わってドラマーを引き継いだサイモン・ドーソンについて自身の見解を語っている。
ドラマーとしてニコ・マクブレインはクライヴ・バーに代わって1982年に加入しており、1983年発表の『頭脳改革』以降、すべてのアルバムに参加している。しかし、2023年1月に一過性脳虚血発作を患って、右側の肩から下が部分的に麻痺が残る形となっていた。
「ザ・フューチャー・パスト」ワールド・ツアーが終わりを迎える中で、ニコ・マクブレインは「長期間に及ぶツアーのライフスタイルにおける苦悩から身を引く」ことにしたとライヴから引退することとなっている。
今回、ニコ・マクブレインはチタニウム・タートというプロジェクトで週末にライヴを行っており、その中で新たなツアーでドラマーを務めているサイモン・ドーソンについて語っている。
「彼のことは祝福したい。でも、彼は素晴らしい仕事をしているよ。多くの人が彼のことをファミリーに迎えてくれて嬉しかった」とニコ・マクブレインは語っている。
「彼が私みたいか、そうでないかはともかく、私の代わりはいないよ。自尊心をくすぐるためとか、『私がアイアン・メイデンの最高のドラマーだ』とか言いたいわけじゃない。そういうことじゃないんだ」
「そう、彼をファミリーにしてくれて、みんなには感謝しているよ。彼らは素晴らしい仕事をしてくれていると思う。ブルース・ディッキンソンのタイミングはちょっと不安定だけどね。でも、変わったことは何もないよ」
ニコ・マクブレインはサイモン・ドーソンについて「ベイビー」と冗談を飛ばしながら「今でも最も見た目がいいのは私だ」と語っている。
「みんなも知っている通り、アイアン・メイデンとのツアーからは身を引いたけど、素敵な人物を見つけたよね。彼はベイビーだ。ドラムキットが本当に小さいんだよ。でも、問題はこれだよね。42年間続けた自分のポジションを新しいドラマーが引き継ぐことをどう思うか。シンプルな答えはアイアン・メイデンで今でも最も見た目がいいのは私だね」
「サイモン・ドーソンがそれに同意してくれるかは分からないけどね。彼は自分の見た目は最もいいと思っているだろうからね。でも、それが違うというのは断言できるよ」
先日、フロントマンであるブルース・ディッキンソンはサイモン・ドーソンの手応えについて語っており、他のドラマーも候補に挙がっていたことを明かしている。
「サイモン・ドーソンのすごいのは、ニコ・マクブレインがライヴからの引退を決めて彼の名前が挙がった時に、他のドラマーも候補には挙がっていたんだ。でも、他のドラマーを選ばなかった理由の一つは、みんな素晴らしいドラマーで、演奏には問題がなかったけど、ニコ・マクブレインのようなサウンドにしようとしていたんだよね。ニコ・マクブレインの代わりは誰も務められない。彼の代わりになろうとしちゃいけない。ニコ・マクブレインのクローンは必要ないんだ」
アイアン・メイデンは結成50周年を記念した記念硬貨が英国王立造幣局によって発行されることも決定している。
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