
Photo: Kevin Cummins
オアシスはロンドン公演に先立ってウェンブリー・スタジアム周辺では屋外の写真展が開催されている。
オアシスは現在2009年以来となる待望の再結成公演を行っており、ノエル・ギャラガーとリアム・ギャラガーは7月4日・5日に行われたカーディフ公演から再結成公演をスタートさせている。オアシスは各公演80000人を集めたマンチェスターのヒートン・パークで行われた5公演も終えている。
ウェンブリー・スタジアムで行われるロンドン公演は今週末の7月25日・26日の公演から始まる予定となっており、5公演が行われた後、9月に追加の2公演が行われる予定となっている。
ロンドン公演に際してウェンブリー・パークでは「ブラザーズ:リアム・アンド・ノエル・スルー・ザ・レンズ・オブ・ケヴィン・カミンズ」と題された屋外の写真展が開催されている。
タイトルの通り、この写真展は、初期のバンドを撮影して、30年以上にわたって個人的な関係を続けてきたケヴィン・カミンズが撮影した20点の大判の写真を展示するものとなっている。ケヴィン・カミンズはジョイ・ディヴィジョン、ザ・スミス、ニュー・オーダーといったアーティストを撮影してきたことでも知られ、80年代、90年代を通して『NME』のチーフ・フォトグラファーとして活動してきた。
20点の写真はウェンブリー・スタジアムの屋外、ウェンブリー・アリーナ、オリンピック・ウェイなど、ウェンブリー・パークのランドマークに展示されている。
写真は『ディフィニトリー・メイビー』のリリースで一躍有名になる直前の1994年に数ヶ月にわたって撮影されたもので、キャリアの形成期にあった二人の兄弟の姿を捉えている。展示されている写真には1994年2月にスライ・ストリート・スタジオで行われたバンド初のスタジオ・セッションからの写真が含まれており、リアム・ギャラガーはヴィンテージのジャンパーとアディダスのトラックスーツのボトムスを着用している。また、フェリーでチェルシーのファンと喧嘩をしたためにバンドの他のメンバーが強制送還された後、アムステルダムにノエル・ギャラガーが一人でいる写真もある。
他にもギャラガー兄弟がロンドン中心部で73番バスの後部に飛び乗るものもあり、その他にも、バックステージの様子、ホテルの部屋、マンチェスターでのルーツを垣間見ることができる写真も含まれている。
写真の多くはケヴィン・カミンズの近著『オアシス:ザ・マスタープラン』に掲載されたものとなっている。今回の屋外写真展についてケヴィン・カミンズは次のように語っている。「1995年に『モーニング・グローリー』が出た時、世界はオアシスの世界だった。どのバーも、ショップも、レストランも、サッカー・スタジアムも、そして開いた窓から通りに流れてくる音まで、このアルバムは少なくとも6ヶ月間、イギリスのサウンドトラックでした」
「あんなものをもう一度見られるとは思っていませんでした。でも、まさに今、オアシスの世界が戻ってきたのです。今年、最もエキサイティングなイベントであり、そこに参加できて幸運です」とケヴィン・カミンズは続けている。「ライヴは素晴らしいものになるでしょう。雰囲気も素晴らしいし、最初のオアシスを観てきた自分たちがバンドを初めて観るのを楽しみにしている若いファンたちとこの体験を共有できることが嬉しいです」
ウェンブリー・パークの文化プログラムの責任者であるクラウディオ・ジャンブローネは次のように述べている。「ギャラガー兄弟の別の側面を見せたいと思っていました。いつもの対立の物語ではなく、ケヴィン・カミンズが鮮明に捉えた深い感情と繋がりといったものです。今回の写真はユーモア、緊張感、親密さ、そして信頼の瞬間を映し出しています。この展覧会がオアシスのファンだけでなく、兄弟関係の美しさと複雑さを理解するすべての人に響くことを願っています」
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