Photo: GETTY

エミネムは熱狂的なファンについて追ったドキュメンタリー『スタンズ』のトレイラー映像が公開されている。

今年2月、エミネムはシェイディ・フィルムスを通して同作を共同プロデュースすることが明らかになっていた。

映画のタイトルは2000年に発表されたダイドをフィーチャリングした楽曲“Stan”に由来している。“Stan”はラッパーとパラソーシャルな関係にあると錯覚する妄想的なファンの視点からエミネムがラップする楽曲となっている。

今回、映画のトレイラー映像が公開されている。映画は8月7日から1週間限定で一部の劇場で上映される予定となっている。

トレイラー映像は2019年にオックスフォード英語辞典とメリアム=ウェブスター辞典に登録された「スタン」という言葉の定義から始まり、「特定の有名人に対する過度の熱狂的または執着的なファン」を形容する名詞と評されている。

そこからエミネムが大規模な観客の前でパフォーマンスするアーカイヴ映像が流れ、その映像の上でファンがエミネムに質問を投げかける声が流れる形となっている。

その声は“Stan”で描かれるような熱狂的で激しいキャラクターの声ではなく、質問は「なぜ“Stan”という曲を書いたのか?」、「“Stan”は現実のファンをモデルにしたのか?」、「なぜぜ音楽で自分自身について多くをさらけ出すのか?」といったものとなっている。

エミネムには他にも「多くの人々に知られるのはどんな気分か?」、どれぐらいのファンレターが届くのか?、名声を楽しめているかどうか?、娘のヘイリーはどんな感じか?といった質問が寄せられることとなっている。

トレイラー映像の最後でエミネムは腰を下ろし、カメラを見つめながら、「そもそもの質問は何だっけ?」と問いかけている。

映画についてエミネムの長年のマネージャーであるポール・ローゼンバーグとシェイディ・フィルムスのスチュアート・パーは次のように述べている。「『スタンズ』はカメラを向けて、狂信的とも言えるオーディエンスも含めてファンであることについて尋ねたものです。エミネムの最も魅力的な曲の一つと世界でも最も重要なエンタテイナーの一人のレンズを通して、アーティストとファンの関係に研究したものです」

映画『スタンズ』はAMCシアターズで8月7日から10日にわたって上映される。世界的な配給はトラファルガー・リリーシングが担当する形となり、未発表曲を含むオリジナル・サウンドトラックもリリースされる予定となっている。

映画は先月ロンドン版SXSWで初上映されており、プロジェクトには昨年彼のチームが行ったアンケートに回答したファンたちが参加している。

エミネムについてはフェイスブックの親会社であるメタ社を相手取って、1億900万ドル(約155億円)を求める申し立てを行ったことが明らかになっている。

エミネムの音楽出版社はメタ社がエミネムの243曲で著作権侵害を行ったとして1億900万ドルを求める訴訟を起こしている。

申し立てによれば、エイト・マイル社はフェイスブック、インスタグラム、ワッツアップを所有するメタ社が「適切な権利の帰属やライセンスなしに」動画コンテンツにエミネムの音源を「盗用するようにユーザーを仕向ける」ツールを提供していると述べている。

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