Photo: GETTY

グリーン・デイのビリー・ジョー・アームストロングは7月4日のアメリカ独立記念日にベルギーで行った公演で「ファック・ドナルド・トランプ」のチャントを煽動している。

グリーン・デイはロック・ウェルフテルでヘッドライナーを務めており、“American Idiot”でライヴは幕を開け、これまでと同様に歌詞をドナルド・トランプ大統領に向けて「I’m not a part of the MAGA agenda」と変えている。

続く“Holiday”でビリー・ジョー・アームストロングは途中のブレイクで「ファック・ドナルド・トランプ」のチャントを巻き起こしている。

観客が撮影したその時の模様はこちらから。

ライヴの後半、ビリー・ジョー・アームストロングは“Wake Me Up When September Ends”の前にアメリカ国歌である“The Star-Spangled Banner”の一節、「By the dawn’s early light, what so proudly we hailed, at the twilight’s last gleaming?」とも歌っている。

ドナルド・トランプ大統領は7月4日に「大きく美しい1つの法案」と名付けられた法案に署名している。この法案は「アメリカの中間層、労働者階級にとって史上最大の減税策であり、南部の国境対策も盛り込まれるなど、ほぼすべての分野をカバーしている」と謳われている。

しかし、「大きく美しい1つの法案」には困窮する家庭が食料を入手するのを支援する「補助的栄養支援プログラム」の予算を削減して、低所得者、高齢者、障害者の医療費をカヴァーするメディケイドも縮小する変更が盛り込まれている。BBCによれば、こうした変更のために「今後10年間でほぼ1200万人が保険適用を失う結果となる」という。

グリーン・デイはダウンロード・フェスティバルでもドナルド・トランプ大統領とイーロン・マスクのことを批判している。

ビリー・ジョー・アームストロングは“Holiday”の演奏中にドナルド・トランプ大統領に対する批判を繰り出しており、『ケラング!』誌によれば、ドナルド・トランプ大統領のことを「fat bastard(デブのろくでなし)」と呼ぶチャントを観客に要求して、次のように述べている。「ドナルド・トランプが政権についたことで、ファシズムに陥ろうとしている。反撃するかどうかは俺たち次第だ」

また、ビリー・ジョー・アームストロングはドナルド・トランプ大統領と激しい応酬を繰り広げたイーロン・マスクについても批判しており、これまでと同じく“American Idiot”の歌詞を「I’m not a part of the Elon agenda(イーロン・マスクのアジェンダには乗っからない)」に変更している。

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