アメリカ合衆国のバラク・ オバマ大統領とファースト・レディのミシェル・オバマ夫人が2016年のサウスバイサウスウェスト・フェスティバルのゲストとして基調演説を行うことが明らかになっている。
アメリカ合衆国の大統領とファースト・レディであるミシェル・オバマ夫人は、国際的に認知されているこのフェスティバルに初参加となり、バラク・ オバマ大統領は3月11日の SXSWインタラクティヴに、ミシェル・オバマ夫人は 3月16日のSXSWミュージックにと、それぞれ別のイヴェントに登場するという。また、現職の大統領の出席は、フェスティバルの30年の歴史を振り返っても初だという。
SXSWは、新しい音楽や新人バンド、そして技術やインタラクティヴの新たなコンセプトを世界に先駆けて見いだすことのできる場所のひとつとして知られている。バラク・ オバマ大統領は、NPOメディア「テキサス・トリビューン」の編集者であるエヴァン・スミスと談話を行うことになっており、21世紀の市民的社会参画について語り合うという。
プレス・リリースの発表は次の通り。「バラク・ オバマ大統領は聴衆に対して、技術を役立てるために各自のアイディアや才能を活かすことを呼びかける予定です。特に、政治的プロセスへの参加や気候変動など、大きな課題への取り組みに関して期待しています。また、このイヴェントに先立ち、『テキサス・トリビューン』もオンライン上の読者から談話で取り上げる質問を募ります
そして、3月16日にはミシェル・オバマ夫人が、世界中の十代の少女が学校に通い、教育を修了できるようにする取り組みである「女子に教育を」 (Let Girls Learn)イニシアチヴについて語る予定になっている。女性史月間の一環として、今日でも学校に通っていない6200万人の少女たちについて取り上げ、支援を要請するという。
「SXSW の30周年を祝う方法として、大統領とファースト・レディのお2人をお迎えする以上のことがあるとは思えません」と、SXSWの共同創設者のローランド・スウェントンは公式発表で述べている。「新しい世代がSXSWに毎年やって来ると、彼らは自分も役に立てる方法を探します。ですから、彼らの意見を反映し、背中を押すことを大切思っています。バラク・オバマ大統領と、ミシェル・オバマ夫人のフェスティバルへの来訪は、その意味において出席者にインスピレーションを与えるものとなるでしょう」
一方、デヴィッド・ボウイと長年を共にしてきたプロデューサーのトニー・ヴィスコンティも、今年のSXSWフェスティバルの基調講演者として発表されている。
トニー・ヴィスコンティは、亡きデヴィッド・ボウイとは1969年発表のセカンド・アルバムから遺作『★(ブラックスター)』まで、長きにわたるデヴィッド・ボウイとのキャリアを通じて共に仕事をしてきた。トニー・ヴィスコンティの基調講演は3月16日に行われる。
昨年の基調講演者はラッパーのスヌープ・ドッグで、2014年はレディー・ガガ、2013年はデイヴ・グロールが基調講演を行っている。
デヴィッド・ボウイの死を受けて、プロデューサーのトニー・ヴィスコンティは彼の最後のアルバムとなった『★(ブラックスター)』はファンへの「別れの贈り物」であると語っている。
トニー・ヴィスコンティは次のように語っている。「彼はいつだってやりたいことをする人でした。そして、自分のやり方で、ベストな方法でやろうとする人でした。彼の死も彼の人生と変わりません。アートとしての作品だったのです。わたしたちのために彼は別れの贈り物として『★(ブラックスター)』を作ってくれました。こうなるであろうことは1年間のほど知っていました。しかし、わたしは準備ができていなかったのです。彼は桁外れの人物でしたし、愛と生活に溢れていました。彼はわたしたちと共にいてくれるでしょう。ただ、今は泣くときなのです」
ボウイの最新作『★(ブラックスター)』が全米と全英で1位を獲得したのを受けて、トニー・ヴィスコンティはフェイスブックにも次のようなメッセージを新たに発表している。「僕の親愛なる友人の業績を誇りに思うよ。1位は数字でしかない。でも、今回の場合は、真のアーティスト性と本物のクオリティがアルバム・チャートで1位を獲得できることの見本になったわけだよね」
そして、トニー・ヴィスコンティは次のように続けている。「最近のアーティストにも働きかけているんだ。商業主義の幻想に迎合しないでくれってね。現在のヒット曲のセールスが過去10年と較べて低くなってるとしてもね。やらなきゃいけないことをやるんじゃなくて、やりたいことをやるんだ」
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