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グライムスはダンス・ミュージックのフェスティバル「ワールド・プライド」への出演を「家族の問題に対処するために」取りやめている。

グライムスはジェニファー・ロペスとトロイ・シヴァンがヘッドライナーを務め、ワシントンD.C.で開催される「ワールド・プライド」に6月7日に出演する予定となっていた。しかし、出演は取り下げられている。

「本当に申し訳ありませんが、残念ながら家族の問題に対処するためにワールド・プライドへの主演をキャンセルしなければならないことをお伝えします」とグライムスはX/ツイッターで述べている。「ファンの皆様には大変な御迷惑をおかけすることは重々承知していますし、このようなことがすぐに起きないようにしていく心づもりであることをお伝えさせてください」

「公演は素晴らしいものになると思いますし、ラインナップも最高です。予定を変えるにしても間に合う時間が取れることを願っています。すぐにこの埋め合わせはするつもりです」

グライムスがLGBTQIA+コミュニティに向けたイベントに出演することは今年2月の発表時に議論を呼ぶこととなっていた。それはイーロン・マスクとの関係や極右的な運動への関わりを受けてのこととなっている。

「しかし、なぜグライムスなんだろう? いつから白人至上主義者がプライド・イベントに招待されるようになったんだ?」とある人物はインスタグラムでコメントしている。

ワシントンD.C.を拠点とするトランスジェンダー活動家のホープ・ジゼルもグライムスをブッキングしたことを批判していた。

「グライムスには私たちをちっぽけな存在に感じさせる、あるいは少なくともそう感じさせようとしている人物であるイーロン・マスクとの間に文字通り子どもがいる」とホープ・ジゼルは述べている。「グライムスをヘッドライナーのすぐ下に据えるなんて、まったく意味がない」

グライムスは大統領就任式の週末に 「MAGAのたまり場となっているバー 」として取り上げられたバターワースで開かれた極右パーティーで目撃されたことが報じられていた。

イーロン・マスクはドナルド・トランプ政権下で政府効率化省を率いており、ドナルド・トランプ大統領は政権復帰と同時にLGBTQIA+市民の保護を目的とした政策を抑制する大統領令にも署名している。

この大統領令はトランスジェンダーの人々が自分の性別に沿った代名詞を使用することを職場で義務付けることを停止するものなっている。また、アメリカの多様性、公平性、インクルージョン(DEI)イニシアチブを対象とした連邦政府からの支出も打ち切られている。

グライムスとイーロン・マスクは2021年9月に「まだお互い愛しているものの」3年間の交際の末に破局したことを発表している。

しかし、グライムスはドナルド・トランプ大統領が大統領令に署名している際に大統領執務室で息子のエックス・アッシュ・Aトゥエルヴが世間に披露されてしまったことに懸念を表明している。

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