モリッシーが、音楽業界全体がメジャー・レーベルの支配下にあり、世間に“無理やり”サム・スミスや、エド・シーランといったアーティストを提供していると痛烈に告発している。
この記事はコロラドで発行されている『ボルダー・ウィークリー』紙に掲載されたもので、2015年の音楽業界について感想を尋ねられたモリッシーは、躊躇なく次のように言い放っている。
「大々的なマーケティングなしで成功するバンドやシンガーなんていないんだよ。そこには驚くようなサクセス・ストーリーなんてないんだ。すべては厳重にコントロールされ、白々しくてありきたりだし、何もかもが同じ内容になっている。要するに、今は商品化されたポップスターたちの時代なのさ。レーベルがチャートを完全に支配した結果、世間は音楽に興味なんて失ってる。レコーディング・レーベルが音楽のためになるようなことをやるなんて、ほとんどないのさ。こうやって人々は無理やりエド・シーランやサム・スミスの音楽を聴かされてるんだ。少なくとも、これ以上悪い状況に転ぶことはないね。だけど、それって悲しいよね。今は自発性が失われて、まったく救いようがない気がする」
このインタヴュー記事ではモリッシーは自身が暗い人間だと誤解されることや、彼がヴェジタリアンになったきっかけについても触れられている。
現在、北米でツアーを行っているモリッシーは、今週初めにイギリスでのライヴの日程を発表した。9月18日にハル・アリーナ、9月20・21日にロンドンのイヴェンティム・アポロで公演が予定されている。
その一方で、モリッシーは6月27日にニューヨークのマディソン・スクウェア・ガーデンで行ったライヴに、どのレコード・レーベルも興味を示さなかったことを嘆いている。
ライヴ自体は「素晴らしいひと時だった」と自身のファン・サイトである「トゥルー・トゥ・ユー」に語っているが、「レコード・レーベルはまったく興味がないようだ」ということを認め、「悲しい時代だよね」と付け加えている。
モリッシーは現在、新たな所属レーベルを探していると考えられている。昨年8月にモリッシーはハーヴェスト・レコードから契約を解除されたとしてファン・サイトで批判の声明を発表したが、その後、同レーベルは彼のコメントを否定している。
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