
Photo: Andy Ford for NME
アークティック・モンキーズのアレックス・ターナーはマネージャーのイアン・マクアンドリューが表彰されたのを受けて『ミュージック・ウィーク』アウォーズの授賞式に出席している。
授賞式は現地時間5月8日にロンドンのグローヴナー・ハウス・ホテルで開催されており、イアン・マクアンドリューはアーティストのマネージメントで画期的な業績を残し、音楽業界に影響を与えた人物を表彰する2025年のストラト・アウォードを受賞している。
イアン・マクアンドリューは90年代初頭にキャリアを始め、ブリット・アウォーズを受賞したタスミン・アーチャーやブラン・ニュー・ヘヴィーズを手掛け、その後もアークティック・モンキーズ、トラヴィス、クレイグ・デイヴィッド、ロイヤル・ブラッド、フォンテインズD.C.といったアーティストと仕事をしてきている。
授賞式でアークティック・モンキーズのアレックス・ターナーは意外にもイアン・マクアンドリューの紹介役を務めている。「こんばんは。2025年の『ミュージック・ウィーク』誌のストラト・アウォードを受賞した人物を拍手でお迎えください。ワン・アンド・オンリーのイアン・マクアンドリュー氏です」
イアン・マクアンドリューはアレックス・ターナーの「有り難いお言葉」に感謝を評し、登場したことに不意を突かれたと述べている。「まったくもって驚きでした。君がここに来てくれるなんてまったく知らなかったよ。海を隔てた向こうにいると思っていたからね」
受賞スピーチでイアン・マクアンドリューはザ・ビートルズのマネージャーだったブライアン・エプスタインやカリスマ・レコードの創設者で、ザ・ナイスやジェネシスのマネージャーを務めたトニー・ストラットン・スミスに憧れていたと語っている。
「私の音楽業界におけるマネージメントの歩みはここ、グローヴナー・ハウス・ホテルで始まりました。1989年、私は22歳で、アイヴァー・ノヴェロ賞の授賞式に招待されたのです」とイアン・マクアンドリューは語っている。「ジョージ・マイケル、ダイアー・ストレイツ、ザ・ビー・ジーズ、ポール・マッカートニーが受賞していました。しかし、ここで現代の皇帝かのように振る舞っていたのは音楽界の大物やヒットメイカーたちでした。これが音楽業界だと好奇心をそそられ、魅了され、刺激を受けました」
イアン・マクアンドリューは次のように続けている。「35年がそこから経ちましたが、今も好奇心をそそられ、魅了され、刺激を受けています。しかし、感謝もしています。私たちのことを信頼してくれたソングライターやアーティストに感謝しています。彼らに仕えて、代理人をできたことは特権的なことでした」
イアン・マクアンドリューは1995年9月にオアシス、ブラー、ポーティスヘッド、シネイド・オコナーといったアーティストがボスニア内戦で被害を受けた子どもや家族に寄付を募るために『ヘルプ』というコンピレーションをリリースした時のことも振り返りつつ、「アルバムのリリースでウォー・チャイルドを支援することに参加するように呼びかける」行動を今も行っていると述べている。
このチャリティ・アルバムには、すでに多くのアーティストが参加を表明しており、アークティック・モンキーズとの仕事で有名なジェームス・フォードにプロデュースを依頼しているとイアン・マクアンドリューは説明している。アルバムの詳細は後日発表される予定だという。
アークティック・モンキーズについてはドラマーであるマット・ヘルダースが先日、インスタグラムへの投稿でソロ音源がリリースされる可能性を示唆している。
マット・ヘルダースはインスタグラムにスタジオで新曲に取り組んでいると思われる動画を投稿している。動画には順番に番号が振られており、90年代を彷彿とさせるエレクトロニック・ミュージックに取り組む様子が意図的にローファイな画質で記録されている。
マット・ヘルダースは2008年に『レイト・ナイト・テイルズ』シリーズの第21弾作品としてDJミックスによるアルバムをリリースしている。アルバムにはゴブリン、ザ・ブラック・キーズ、モス・デフ、ザ・ストゥージズらの楽曲が収録されていた。
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