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ギャング・オブ・フォーのベーシストであるデイヴ・アレンが亡くなった。享年69歳だった。
訃報はドラマーのヒューゴー・バーナムによってソーシャル・メディアで発表されており、デイヴ・アレンは数年前から早期認知症を患っていたという。
「傷つきながらも満ち足りた心境と共に、かつてのミュージック・パートナーにして友人であり、輝かしいミュージシャンだったデイヴ・アレンが土曜日の朝に亡くなったことを発表します。彼は家族と共に自宅で亡くなりました」
「デイヴ・アレンは何年か前から早期認知症の合併症を抱えていて、妻のパディ、子どもたち、近い友人と共に悲痛な時期を過ごしていました。愛と思いを送ります。ジョン・キングと私は会いに行って、彼と家族と共に素敵な午後を過ごしました。数時間にわたって話をして、笑い合い、素晴らしい時期の鮮やかな思い出を分かち合いました。アドベンチャー、音楽でのキャリア、子育て、半世紀にわたって織りなされてきた人生、本当に人生でエース・オブ・ベースに出会えて幸運でした」
It is with broken yet full hearts that we share the news that Dave Allen, our old music partner, friend, and brilliant musician, died on Saturday morning. pic.twitter.com/q5ju3VlZeV
— Gang Of Four (@gangof4official) April 6, 2025
「デイヴ・アレンはアメリカで行われたフェアウェル・ツアーのポートランド公演で再びステージに上がることを何よりも望んでいて、そのことも知っていました。しかし、それも今では無理になってしまいました。昔からの友人よ、さようなら」
ギャング・オブ・フォーはシンガーのジョン・キング、ギタリストのアンディ・ギル、デイヴ・アレン、ヒューゴー・バーナムというメンバーで1976年にリーズで結成されている。バンドはパンク・ロックにダブ、ファンク、R&Bを取り入れたサウンドで70年代後半の多様なギター・ミュージック・シーンで象徴的なバンドの一つとなり、1979年にはデビュー・アルバム『エンタテインメント!』をリリースしている。
同作はポスト・パンクの歴史においても最も影響を与えたアルバムの一つとなり、マルクス主義や状況主義の思想の影響を受けた左派的な歌詞も相まってバンドの足場を築くこととなっている。
ギャング・オブ・フォーはセカンド・アルバム『ソリッド・ゴールド』を1981年にリリースしており、その後まもなくデイヴ・アレンはXTCのバリー・アンドリューズとニュー・ウェイヴ・バンド、シュリークバックを結成するために脱退している。その後、デイヴ・アレンはエラスティック・ピュアジョイ、ロウ・ポップ・スーサイドといったバンドでも活動しており、ワールド・ドミネーション・レコーディングスというレーベルも立ち上げ、アップル・ミュージックでアーティスト窓口の職にも就いていた。
デイヴ・アレンは2004年のギャング・オブ・フォーの再結成にも参加しており、2005年発表のアルバム『リターン・ザ・ギフト』にも参加していたが、2008年に再び脱退している。
ギャング・オブ・フォーは5月末まで行われるフェアウェル・ツアーをアメリカで行う予定となっている。メンバーのアンディ・ギルは2020年に享年64歳で亡くなっている。
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