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クイーンのギタリストであるブライアン・メイはクイーンの楽曲を「ギャングスタ・ラッパー」がサンプリングするのを許可しなかった理由について語っている。
ブライアン・メイは『モジョ』誌のインタヴューで、あるラップ・アーティストがクイーンの楽曲をサンプリングで使いたいと言ってきたものの、クイーンの信条とは合わず断ったことを明かしている。アーティスト名は明かさなかったものの、ブライアン・メイは許可しなかった理由について説明している。
「暴力や虐待を助長するような使用は控えているんだ。ギャングスタ・ラップの全盛期にもサンプリングしたいと言われたんだけど、女性への虐待になると思った」とブライアン・メイは語っている。「でも、そうじゃなければ、僕らの曲は万人のためのものだよ。すべてのアートは盗まれたものだからね」
ブライアン・メイはインタヴューでフレディ・マーキュリーの享楽的なライフスタイルを美化していると受け止められたため、“Don’t Stop Me Now”が最初は嫌いだったと語っている。「当初、“Don’t Stop Me Now”はしっくりこなかったんだよね。おそらく真っ当な理由もあれば、そうじゃない理由もあったと思うけどね。みんながあの曲をなんで好きなのか、ずっと理解しようとしていなかったんだと思う」
「今となってはみんなが好きなのも快楽主義的なダークな思いが含まれているからなんだと思っている。それでまったく問題ない」とブライアン・メイは続けている。「そういうことはよくあるんだ。(僕が書いた)“Who Wants to Live Forever”についても『自分や母親や父親のために書かれた曲だと思いました』なんてよく言われるけど、それは心のなかでその人のものになったからだよね。そうやって曲は生き続けていくんだよ」
同じインタヴューでブライアン・メイは最後のアルバムから30年近くが経つ中でクイーンの新曲があり得るかどうかについて発言している。
ブライアン・メイはクイーンの新曲について完全にドアが閉まったわけではないと語っている。「あり得ると思っているんだ」
ブライアン・メイは次のように続けている。「ロジャー・テイラーも、私も常に曲を書いていて、アイディアを思いついたら、自分たちのスタジオでやってみたりしているんだ。今、目の前にクイーンの曲の始まりがあるかもしれない。そのアイディアが成熟するかどうかだよね。種が育つかにかかっているんだ」
先日、ブライアン・メイは昨年の心臓発作のせいで感じた二度とギターを弾けない恐怖について語っている。
ブライアン・メイは『ギタリスト』誌で健康問題のために演奏ができなくなる不安について語っている。「それは頭をよぎったよね。左手のコントロールが効かなくなって、本当に怖かった。どうなるか分からなかったんだ」
「医師に電話したら、彼女は『分かりました。軽い心臓発作だと思います。999に電話して、救急車に乗ってください。そこで会いましょう』と言ってくれた。最悪の時でも腕は動かせなかったけど、指は動かすことができた。それで『おそらく危険な状態ではないだろう』と思った。今はもう大丈夫。ゆっくり対処しているところなんだ」
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