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クイーンのギタリストであるブライアン・メイはフレディ・マーキュリーの提案を否定した時のことを振り返っている。

ブライアン・メイは『モジョ』誌のインタヴューでフレディ・マーキュリーと新曲に取り組んでいた時のことを振り返っている。

「本当はフレディ・マーキュリーというのは私が会った中でも最もシャイな人の一人だったんだ。しかし、彼は威勢のいい人でもあったから、みんな忘れてしまうんだけどね」とブライアン・メイは語っている。「フレディ・マーキュリーはいつも興奮していて、興奮が勝ってしまって、あまりの興奮で喋れなくなるような人だったんだよ」

ブライアン・メイは「フレディのアイディアというのは突拍子もなく、不遜なもので、人と違っていた。そして、僕らもそれを歓迎しているところがあったんだよね」と続けている。「彼が持ってきたアイディアが素晴らしいこともあれば、そうじゃないこともあった」

ブライアン・メイはフレディ・マーキュリーがマイケル・ジャクソンの影響を受けて、あまりよくないアイディアを持ってきた時の逸話を語っている。

「ある日、フレディが入ってきて、『素晴らしいアイディアがあるんだ。マイケル・ジャクソンが『バッド』というアルバムを出しただろ。だから、僕らの次のアルバムは『グッド』というタイトルにするのはどうかな?』と言ったんだ」

「僕らはお互いの顔を見合わせて、『考えてみてもいいかもね、フレディ』と言ったんだけどさ。彼ならではの世界を揺るがすアイディアというわけにはいかなかったんだけど、振り返ってみると、僕らのほうが間違っていたのかもしれないね」

ブライアン・メイはバンドに自分のアイディアを提案するときはいつも緊張していたと語っている。

「新曲を持ち込む時はいつもすごく緊張していたね。『くだらないと言われるんじゃないか。嫌いなんじゃないか』と考えていた。いつも気恥ずかしくて、謝っていたよ。それはなくならかったね」

同じインタヴューでブライアン・メイは最後のアルバムから30年近くが経つ中でクイーンの新曲があり得るかどうかについて発言している。

「ロジャー・テイラーも、私も常に曲を書いていて、アイディアを思いついたら、自分たちのスタジオでやってみたりしているんだ。今、目の前にクイーンの曲の始まりがあるかもしれない。そのアイディアが成熟するかどうかだよね。種が育つかにかかっているんだ」

昨年、ドラマーであるロジャー・テイラーもほぼ30年ぶりとなる新曲をリリースする可能性があることを示唆していた。

「ブライアン・メイと僕でこの間も話をしたんだけど、二人ともいい音源があったら、なんでやらないんだという話になったんだ。今も僕らは演奏もできるし、歌うこともできるからね。だから、なんでやらないんだと僕としては思っているんだ」

クイーンはフロントマンであるフレディ・マーキュリーが1991年に亡くなったことを受けて1995年に最後となる通算15作目のアルバム『メイド・イン・ヘヴン』をリリースしている。2022年10月にはフレディ・マーキュリーのヴォーカルを使った“Face It Alone”がリリースされている。

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