ザ・フーが、グラストンベリー・フェスティバルで彼らがプリンスの代わりにラインナップに加えられたこと、そしてステージ準備の際に「妨害された」ことを主張している。
この二つの見解は、ザ・フーのオフィシャル・サイトのブログで発表された。それを受けて『NME』が問い合わせたところ、バンドの広報担当者はザ・フーのステージでキーボードを担当しているバンド・クルーのメンバーがこの記事を書いた、と話している。
ザ・フーは、6月28日(日)にグラストンベリーのピラミッド・ステージで行われた最終日の公演のヘッドライナーとして登場したが、ブログではファンに向けて次のように述べている。「あまり知られていないけど、プリンスが今年は出演しないと決定したため、ザ・フーはその代役として5月にラインナップに加えられたんだ」
さらに、このブログでは、身元不明の人物によって、バンドの機材が妨害を受けていたと主張している。「出演前にステージ転換の準備を始めたところ、我々が慎重にチェックしていた音響機材の接続に誰かが妨害行為を働いていたことが発覚した。こんな経験は初めてだったが、我々は接続のたぐいは得意なので、全てのダメージを時間内に修復したよ。やったのはウェラー氏か、ライオネルか。まさかのダライ・ラマか……。うーん、確かにダライ・ラマはショウの主役の座をさらっていたけどね」
そして、グラストンベリーでのパフォーマンスについてバンド内で意見の食い違いがあったことも詳細に語られている。ピート・タウンゼントが、あのライヴは「バンドがこれまでやってきた中でも最悪の部類」だと感想を述べたことに対して、ブログでは全員の意見がこれと同じではないと反論している。
「ピートは、もっと皆に音楽的な『腕の良さ』を期待していたし、サウンドチェックが欠如していたとも伝えてきたが、そこはあまり問題じゃなかったと思う。ステージ上の音がおかしく聞こえていただけだ。音のタイミングをずらす、妙なエコーがずっとかかっていたため、それでミュージシャンたちがバラバラになってしまったんだ」
「我々の音響と照明の担当者は、今回のライヴは本当にうまくいったと感じている。ザ・フーとしてこれまでにないくらい観客を熱狂させることができたし、大勢の人が夢中になって一緒に歌ったり、飛び上がったり、腕を振って音楽を楽しんでいた。数日前のハイド・パークと比べても、グラストンベリーの観客のいくらかは楽しませてくれっていう受け身の態度じゃなかった。彼ら自身がエンターテインメントの一部だったのさ」
ザ・フーは今年のグラストンベリー・フェスティバルの最終日のヘッドライナーを務め、ライヴの最後でピート・タウンゼントが前夜のカニエ・ウェストの発言を皮肉る一幕があった。
カニエがステージ上で自らを「現存する世界で最も偉大なロックスター」と発言したことを受け、ピート・タウンゼントは最終曲“Won’t Get Fooled Again”を「ビッグで反抗心のある」曲だと紹介し、「つまり世界一のロック・スターは誰だ?」と問いかけてオーディエンスを盛り上げた。
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