Photo: GETTY

メタリカのギタリストであるカーク・ハメットは新たなインタヴューで「メタリカを脱退するというのは選択肢にない」と語っている。

カーク・ハメットはギブソン・パブリッシングと提携して400ページのコーヒーテーブル・ブック『ザ・コレクション』を刊行している。

今回、『テレグラフ』紙のインタヴューを受けたカーク・ハメットはバンド内で「最も温厚な人物」という自身の評判について自らの見解を語っている。

「言っておくと、僕は短期なんだ。よく人とぶつかるんだよ。ジェイムズ・ヘットフィールドとラーズ・ウルリッヒともぶつかることがあるんだ」とカーク・ハメットは語っている。

何を巡ってぶつかるのかと訊かれると、カーク・ハメットは次のように答えている。「まあ、いろいろだよ。バンドにいて、40年以上一緒にやっていると、それも一部だからね」

カーク・ハメットは1983年にメタリカに加入した当初は「ジェイムズ・ヘットフィールドやラーズ・ウルリッヒと同じように怒りっぽかった」と語っている。「バンドに加入した時はジェイムズやラーズ、クリフ・バートンと同じように悪態をついたり、クレイジーなこともやっていた。気難しい人間というのは周りの人を攻撃したりすることもあるからね」

初期のバンドに「充満していた」男らしさの弊害についてカーク・ハメットは次のように振り返っている。「ギャングの若者みたいな感じで、自分の属するものを探していたんだ。自分も離婚した家庭の出身だし、ジェイムズもラーズもそうだった。一番順応していたのはクリフ・バートンだった。全員が情緒不安定だったんだよ。でも、俺たちはメタリカというものを作り上げて、それが避難所になったんだ。それが僕らの人生において唯一不変のものだった」

「父は血の気の多いアイルランド人で、酒が好きで、喧嘩が好きだった」とカーク・ハメットは語っている。「父はいつも人と喧嘩していて、友人とも喧嘩をしていた。父は叔父なんかと一緒に、男らしさの弊害に満ちた巨大なスープを飲んでいるような人だったんだ。僕はそういう出自なんだ」

カーク・ハメットはメンバーと度々ぶつかるものの、バンドを脱退するつもりはないと語っている。「メタリカを脱退するというのは選択肢にないね。メタリカを脱退したとしても、メタリカの一員だったことを世界中の人が思い出させることになるだろうからね」

先日、メタリカはVRを使った没入型の新たなライヴ映像作品をリリースしている。この作品はメタリカがアップルと手を組む形で実現したもので、アップル・ヴィジョン・プロに適したヴァーチャル・リアリティ型のライヴ映像作品となる。

3月14日にリリースされる、シンプルに『メタリカ』と題された本作は最新作『72シーズンズ』を引っ提げて世界各国で行われている「M72」ツアーを収録したもので、昨年行われたメキシコ・シティの最終公演で収録されている。これらの映像はすべてアップルの没入型ビデオで撮影され、超高解像度の180度映像に仕上げられている。

可能な限り没入感を高めるために空間オーディオを含めて、バンドの「スネーク・ピット」まで近づいたものとなっていて、これらはケーブルで吊るされたカメラ、ステージ上の遠隔操作可能なカメラ・ドリー・システム、固定カメラで撮影されている。

広告 ザ・ビートルズのドキュメンタリー『ビートルズ ’64』がディズニープラスで独占配信!

Copyright © 2025 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ