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ニール・ヤングは計画していたウクライナでの無料コンサートを開催しないことを明らかにしている。
先日、ニール・ヤングはウクライナでの無料コンサートを計画していることを明かしていた。この公演はニール・ヤングにとって初めてとなるウクライナ公演になるはずだったが、開催日は発表されていなかった。
今回、ニール・ヤングは自身のウェブサイトで安全への懸念からウクライナ公演は実施されないことを発表している。ニール・ヤングは3月20日付で次のように述べている。「ウクライナでの私たちのコンサートは中止となった。シェルターに近い素晴らしい会場があったのだけど、現地の情勢の変化があまりに大きかった」
ニール・ヤングは次のように続けている。「良心に省みて私のクルーや機材をそうした地域に連れて行くことはできなかった。すべての人に謝罪する。ウクライナは素晴らしい指導者のいる素晴らしい国家だ。ウクライナに栄光あれ!」
ニール・ヤングは2022年のロシアによる侵攻を受けてウクライナを支持することを表明しており、かねてからドナルド・トランプ大統領を激しく批判している。2020年、ニール・ヤングは選挙活動の集会で許可なく“Rockin’ in the Free World”を使われたとして訴訟を起こしており、何度も自身のサイトに公開書簡を掲載している。
昨年、ニール・ヤングはカマラ・ハリス大統領候補を支持することを表明しており、“Rockin’ In The Free World”をティム・ウォルズ副大統領候補が使うことに許可を出していた。
現地時間2月28日にドナルド・トランプ大統領とウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領はホワイトハウスで記者団の前で首脳会談を行ったが、激しい言葉の応酬となり、ドナルド・トランプ大統領は「あなたは何百万という人々の命を賭けの対象にしている。第3次世界大戦が起きるかどうかを賭けたギャンブルをしている」と発言している。
首脳会談後、イギリスのキア・スターマー首相、フランスのエマニュエル・マクロン大統領といった人物はウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領との強い連帯を表明しており、イギリスのキア・スターマー首相はロンドンでヨーロッパの指導者によるウクライナ支援のための会議を3月2日に開催している。
首脳会談を受けてエンタテインメント界からも反響が寄せられており、ジャック・ホワイトはウォロディミル・ゼレンスキー大統領について「世界が支援するのにふさわしい勇気ある人物であり、勇気と名誉をもって国民と祖国のために闘っている」と評している。また、ロッド・スチュワートは「ウクライナ人を支援し続けなければならない」と語っている。
ニール・ヤングはザ・クローム・ハーツと共に今夏に「ラヴ・アース」と題したツアーを行うことが決定している。ニール・ヤングはツアーの一環でグラストンベリー・フェスティバルのヘッドライナーを務めることが決定しているほか、ロンドンのハイド・パークで公演を行うことも決定している。
ニール・ヤングはザ・クローム・ハーツとの最初の楽曲“big change”がミュージック・ビデオと共に公開されている。ザ・クローム・ハーツはギターにミカ・ネルソン、ベースにコリー・マコーミック、ドラムにアンソニー・ロガーフォ、オルガンにスプーナー・オールダムという布陣となっている。
ニール・ヤングは2023年に行ったツアーを妻のダリル・ハンナが撮影したドキュメンタリー『コースタル』が8月17日にアメリカで劇場公開されることも決定している。
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