
Photo: GETTY
アイアン・メイデンのベーシストであるスティーヴ・ハリスは亡くなった元ヴォーカリストのポール・ディアノについての思いを語っている。
昨年10月、ポール・ディアノは亡くなったことがレーベルであるコンクエスト・ミュージックによって発表されている。その後、姉妹であるセリルとミッシェルは死因について次のように述べている。「基本的に心臓の周りの嚢に裂け目があり、血液が大動脈からその中に充満して、それが心臓を停止させることになりました」
今回、英『クラシック・ロック』誌のインタヴューを受けたスティーヴ・ハリスはポール・ディアノの人柄について次のように語っている。「ポールは愛すべきならず者だった。彼はアダム・アントみたいな格好をして僕を苛立たせるのが好きだった。僕を困らすためならなんでもしたよ。人を怒らせるのが好きでね。そういうことにしておこう。僕のことをヒトラーと呼んだりね。アーヤトッラーとか、曹長なんて言われたりもしたけど、ヒトラーには負けるだろ」
ポール・ディアノが参加した初期の作品についてスティーヴ・ハリスは次のように続けている。「ポールの声にはある種のクオリティがあるんだ。生々しさもね。でも、彼は自分のことを顧みなかった。彼は自滅のボタンを抱えていたんだ。彼は次のレベルに行けると信じていなかったような印象があるんだよね。そこに不安があったんだと思う」
ポール・ディアノの訃報を受けて、アイアン・メイデンはソーシャル・メディアでポール・ディアノが「バンドとして50年近く旅する道筋をつける手助けをしてくれた」として、「そのパイオニアとしての存在感は我々だけでなく、世界中のファンから忘れられることはないだろう」と述べている。
「彼が亡くなって、ただ悲しいよ」とスティーヴ・ハリスは当時コメントしている。「彼とはつい最近も連絡を取っていて、ウエストハムとその勝敗についてメールでやり取りしていたんだ。少なくとも彼は最近までライヴをやっていて、可能な限りいつでも彼を外の世界へと連れ出し続けるものだった。彼は私たちみんなから惜しまれることになるだろう。安らかに」
ポール・ディアノはドラマーのダグ・サンプソンの紹介を受けて1978年にヴォーカリストとしてアイアン・メイデンに加入し、初期の2枚のアルバム『鋼鉄の処女』と『キラーズ』に参加しており、“Charlotte The Harlot”、“Iron Maiden”、“Running Free”、“Phantom Of The Opera”といった曲でヴォーカルを担当している。
広告 ボノ & ジ・エッジのドキュメンタリー『A SORT OF HOMECOMING with デイヴ・レターマン』がディズニープラスで独占配信!
Copyright © 2025 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.