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伝説的なジャズ・ファンクの先駆者として知られるロイ・エアーズが亡くなった。享年84歳だった。

ロイ・エアーズの訃報は公式フェイスブック・アカウントで彼のチームによって発表されている。ロイ・エアーズは「長い闘病」の末に亡くなったという。「大きな悲しみと共に伝説的なヴィブラフォン奏者、作曲家、プロデューサーであるロイ・エアーズは長い闘病の末にニューヨークで2025年3月4日に亡くなったことを遺族は発表しています」

「彼は美しい84年間を過ごし、大いに惜しまれることになるでしょう。遺族としては今はプライバシーに御配慮いただければと思います。ロイ・エアーズの生涯を称えるイベントは今後行われます」

「ネオソウルのゴッドファーザー」とも称されるロイ・エアーズはロイ・エアーズ・ユビキティでレコーディングした1976年発表の“Everybody Loves The Sunshine”で最もよく知られている。

ジャズ・ファンクの先駆者としてネオソウル・サウンドをいち早く取り入れたロイ・エアーズの音楽はカニエ・ウェスト、メアリー・J. ブライジ、コモン、タイラー・ザ・クリエイターといったアーティストによって数え切れないほどサンプリングされている。ロイ・エアーズはホイットニー・ヒューストン、ザ・ルーツ、フェラ・クティ、リック・ジェームス、グールーともコラボレーションしている。

ロイ・エアーズは5歳の時に家族とともにライオネル・ハンプトンのビッグ・バンドのコンサートを見たことがきっかけでヴィブラフォンを始めている。ロイ・エアーズはサックス奏者のカーティス・エイミーと1960年代初めに初レコーディングを行い、1963年にデビュー・アルバム『ウェスト・コースト・ヴァイブス』をリリースしている。

ロイ・エアーズは70年代に自身のバンドであるロイ・エアーズ・ユビキティを結成しており、1973年には映画『コフィー』のサウンドトラックを手掛けている。1976年には『エヴリバディ・ラヴズ・ザ・サンシャイン』がリリースされている。

その後、ロイ・エアーズはウノ・メロディックとゴールド・ミンクという二つのレーベルを立ち上げており、最後のスタジオ・アルバムは2004年発表の『マホガニー・ヴァイブ』となっている。『マホガニー・ヴァイブ』にはエリカ・バドゥやベティ・ライトも参加している。

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