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バッドフィンガーのギタリストとして知られるジョーイ・モーランドが亡くなった。享年77歳だった。
バッドフィンガーの公式フェイスブックは訃報を発表しており、現地時間3月1日に家族に囲まれて亡くなったと伝えている。死因については明らかにされていないが、ジョーイ・モーランドはここ数ヶ月肺炎を患っていた。
「ありがとう、ジョーイ……長きにわたってバンドの音楽を生かし続けてくれて、僕らの友人になってくれて、ありがとう」とバッドフィンガーは述べている。
バッドフィンガーはザ・ビートルズが自身のレーベルであるアップル・レコーズと契約した最初のアーティストの一つで、ギター主体のパワー・ポップのサウンドで知られている。ジョーイ・モーランドはセカンド・アルバム『マジック・クリスチャン・ミュージック』がリリースされた数ヶ月後となる1970年にバンドに加入している。
ジョーイ・モーランドが参加した最初のアルバムは1970年発表の『ノー・ダイス』で、同作はザ・ビートルズのツアー・マネージャーだったマル・エヴァンスがプロデュースしている。同作に収録の“No Matter What”と“Without You”はよく知られている楽曲で、“Without You”はハリー・ニルソンとマライア・キャリーがカヴァーしている。
ジョーイ・モーランド、ギタリスト&シンガーのピート・ハム、ベーシストのトム・エヴァンス、ドラマーのマイク・ギビンズというラインナップは1974年まで続き、ジョージ・ハリスンが度々プロデュースを手掛けている。バッドフィンガーは“Day After Day”と“Baby Blue”といったヒット曲もリリースしており、“Baby Blue”はドラマ『ブレイキング・バッド』の最終話において最後のシーンで使われている。
ジョーイ・モーランドは70年代後半から80年代前半にかけてバッドフィンガーで作曲やヴォーカルを担当し、後年はジョーイ・モーランズ・バッドフィンガー名義で活動を続けていた。
バッドフィンガー以外ではジョーイ・モーランドはジョン・レノンの“Jealous Guy”にギターで参加しており、ジョージ・ハリスンが1970年に発表した『オール・シングス・マスト・パス』にも参加している。
ジョーイ・モーランドはバッドフィンガーのクラシック・ラインナップで最後まで存命だったメンバーで、ピート・ハムとトム・エヴァンスは1975年と1984年に自殺で亡くなっており、マイク・ギビンズは2005年に脳動脈瘤で亡くなっている。
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