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ローリン・ヒルは享年88歳で亡くなったロバータ・フラックに追悼の意を表している。

担当者は訃報について次のように述べている。「輝かしいロバータ・フラックが今朝亡くなったことに胸を痛めています。彼女は家族に囲まれて穏やかに亡くなりました。ロバータ・フラックは境界と記録を破った人物でした。彼女は誇りを持った教育者でもありました」

フージーズで“Killing Me Softly with His Song”をカヴァーしたローリン・ヒルはインスタグラムにロバータ・フラックの写真を投稿して、次のように述べている。

「ホイットニー・ヒューストンはかつてロバータ・フラックの声はこれまでで最もピュアな声の一つだと言っていた。私は両親が集めたレコードを聴きながら育った。ロバータ・フラックは両親のお気に入りの一人で、触れるとすぐに私のお気に入りの一人になった。彼女はクールで、知的で、やさしく、それでいて闘志に溢れていた」

ローリン・ヒルはロバータ・フラックの音楽について「その美しさと洗練された部分に魅了された」として、「そのクリエイティヴな判断と基準によって私の心を動かし、ソウルの文法で他に何ができるかを示してくれた」と続けている。

ローリン・ヒルは“Killing Me Softly with His Song”のカヴァーについて「この曲やそのパフォーマンスにある美しさと輝きを自分たちの世代に向けて称えるために」生まれたと述べている。

「彼女の愛とアーティスト性にある感受性とその繊細な力にずっと感謝し続けることになるでしょう。愛する人、優雅に休んで下さい」

死因については発表されていないものの、ここ3年、ロバータ・フラックはALSとの闘病生活を送っていた。

1973年発表のアルバム『やさしく歌って』からは“Killing Me Softly with His Song”がグラミー賞の最優秀レコード賞と最優秀女性ポップ・パフォーマンス賞を受賞して、全米シングル・チャート1位を再び記録している。1974年にリリースされた“Feel Like Making Love”も全米シングル・チャート1位を記録している。

2020年にはグラミー賞の生涯業績賞を受賞しており、2022年には筋萎縮性側索硬化症(ALS)と診断されたことを発表している。筋萎縮性側索硬化症は脳と脊髄の神経に影響を及ぼす神経変性疾患で、残念ながらロバータ・フラックは歌うことができなくなっている。

晩年は児童書や彼女の生涯を描いたドキュメンタリーなどのプロジェクトに取り組んでいた。『ロバータ』と名付けられたドキュメンタリーは2022年11月に公開され、児童書『ザ・リトル・グリーン・ピアノ』は2023年に刊行されている。

ロバータ・フラックはキャリアを通して13回グラミー賞にノミネートされており、最後にノミネートされたのはアルバム『ロバータ』の最優秀トラディショナル・ポップ・ボーカル・パフォーマンス賞となっている。ロバータ・フラックはミュージシャンである息子のバーナード・ライトをのこしている。

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