
Photo: GETTY
レッド・ホット・チリ・ペッパーズはカタログの原盤権を3億5000万ドル(約525億円)で売却しようとしていると報じられている。
米『ビルボード』誌によれば、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのカタログの原盤権は売却に出されており、バンド側は少なくとも3億5000万ドルを求めているという。米『ビルボード』誌はレッド・ホット・チリ・ペッパーズのカタログの原盤権はバンドに対して年間2600万ドルの収入をもたらしていると試算している。
現在、レッド・ホット・チリ・ペッパーズは13枚すべてのアルバムとワーナー・ミュージックからリリースしたすべての音源の原盤権を所有している。EMIからリリースされた最初の4枚のアルバムの原盤も所有しているかどうかは今のところ不明となっている。
米『ビルボード』誌は情報筋の話として、レッド・ホット・チリ・ペッパーズがすでにワーナーとカタログの原盤権について契約を結んだ可能性があると報じているが、これはまだ明らかにされていない。
希望する金額で売れた場合、3億5000万ドルは2021年にヒプノシスに音楽出版権を売却した時に支払われた1億4000万ドルに加わることになり、原盤権と音楽出版権を合わせて5億ドル近くを手にすることになる。
レッド・ホット・チリ・ペッパーズの他にもピンク・フロイド、クイーン、キッス、テーム・インパラといったアーティストがカタログにまつわる権利を近年売却している。
昨年10月、ピンク・フロイドはソニーにバック・カタログの権利を4億ドルで売却することで合意している。『ミュージック・ビジネス・ワールドワイド』によれば、ピンク・フロイドの今回の契約にはバック・カタログの原盤権、隣接権、名称、肖像権なども含まれている。しかし、音楽出版権は今回の契約には含まれていない。
同様に昨年4月、キッスはエンタテインメント/音楽投資会社であるポップハウスに音楽カタログの権利、商標権、メイクの著作権を含めた肖像権を売却する契約を結んでいる。その金額については公表されていない。
クイーンはソニー・ミュージックがカタログの権利や肖像権を12億7000万ドル(約2000億円)で買収したことが明らかになっている。この金額は音楽カタログ関連の買収金額としては最高となっている。
レッド・ホット・チリ・ペッパーズは2025年の予定を明らかにしていないが、先月末にロサンゼルスで開催された、壊滅的な被害を与えた山火事の被害者を支援するチャリティ・コンサート「ファイアーエイド」に出演している。
広告 ザ・ビートルズの新作ドキュメンタリー『ビートルズ ’64』がディズニープラスで11月29日(金)より独占配信!
Copyright © 2025 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.