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ジョン・ライドンは『NME』の新たなインタヴューでフランク・カーターを迎えて復活したセックス・ピストルズについて「カラオケ」と評している。

ジョン・ライドンは『NME』の連載「ダズ・ロックンロール・キル・ブレインセルズ?」でキャリアで最も印象的な出来事の数々を振り返っている。

インタヴューの中でグレン・マトロック、ポール・クック、スティーヴ・ジョーンズというセックス・ピストルズのメンバーがフランク・カーターをフロントマンに迎えたことについて意見を求められ、ジョン・ライドンは次のように語っている。「可愛そうなことだよな。彼は何に手を出したのか分かっているのかな? 彼にとってはいいことだろうね。すごく素晴らしいチャンスだよ。でも、その裏にはもっとダークなこともある」

「その意図には悪意とも言えそうなものがある。それにカラオケだしね。そういうことになるんじゃないかな。しかし、あのバンドの三ばか大将は新曲を書くのに何年かかっているんだ? それを聴いてみたいけどね」

ブッシュ・ホールでのライヴやその後のUKツアーなど、彼らのライヴ映像を観る機会はあったかと訊かれると、ジョン・ライドンは観ていないと答え、あまり期待はしていないと語っている。

「観てないね。でも、フランク・カーターはビリー・アイドルの足跡を辿ることになるんじゃないかな」とジョン・ライドンは語り、ジェネレーションXのビリー・アイドルとトニー・ジェイムスがスティーヴ・ジョーンズとポール・クックと共に組んだジェネレーション・セックスを引き合いに出している。「ビリーも可愛そうだった。YouTubeでいくつか映像を観たけど、彼は息を切らしていた。彼には俺の曲は歌えないんだよ(笑)。“No Feelings”が大きな分かれ目なんだ」

先日、ジョン・ライドンは『クラシック・アルバム・レヴュー』のポッドキャストで自分を参加させないことでセックス・ピストルズは「目的を失ってしまった」と語っている。

「俺が曲を書いたんだ。俺がイメージを与えて、俺がフロントマンなんだよ。世界を歌わせた声は俺なんだからね」とジョン・ライドンは語っている。「彼らは私を憎んでいることを公言しているけれど、俺なしでは生きられないんだ。俺は逃れられない罰なんだよ」

フランク・カーターを迎えて活動を再開したことについてジョン・ライドンは次のように語っている。「その意味や目的を失ってしまったことでセックス・ピストルズのいい部分がすべて殺されてしまうと思ったよね」

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