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ザ・ジャムのドラマーであるリック・バックラーが短い闘病生活の末に亡くなった。享年69歳だった。

訃報はバンドメンバーだったポール・ウェラーとブルース・フォクストンによって発表されており、それぞれ個別の声明を発表している。

リック・バックラーは数週間前に「現在抱えている健康問題」のためにスポークン・ワードのツアーを中止することを発表していた。

「リック・バックラーが亡くなったことにショックを受けて悲しんでいる。ウォキングのスタンリー・ロードにある私のベッドルームでリハーサルをしていた時のことを思い出した。あらゆるパブやクラブでキッズとして演奏しながら、最終的にレコードを作ることになった。なんという歩みだろう」とポール・ウェラーは述べている。

ポール・ウェラーは次のように続けている。「夢を遥かに超えたところまで辿り着き、作ったものは時の試練に耐えることになった。家族や友人にお悔やみを申し上げます」

ベーシストのブルース・フォクストンはツイッターで次のように追悼の意を表している。「今日、非常に悲しいニュースを聞いて、ショックを受けているし、打ちのめされている。リック・バックラーはいい奴で、素晴らしいドラマーであり、革新的なドラム・パターンで僕らの曲を形作るのに一役買ってくれた」

「こうして一緒に仕事をする機会があったことを嬉しく思っている。こうした非常につらい時期はレスリーと彼の家族に思いを馳せている」

1955年12月6日に生まれたリック・バックラーは70年代前半にザ・ジャムに加入し、ポール・ウェラーやブルース・フォクストンと共に1982年の解散までバンドに在籍していた。ザ・ジャムは1977年から1982年にかけて18曲連続でUKトップ40シングルをリリースし、“Going Underground”、“Start!”、“Town Called Malice”、“Beat Surrender”という4曲で1位を獲得している。ザ・ジャムはイギリスにおけるモッズ・リヴァイヴァル・ムーブメントを牽引したバンドの一つともなっている。

ザ・ジャムの解散後、リック・バックラーはタイムUKというバンドを結成しており、タイムUKが解散した後はプロダクションに移行して、イズリントンでスタジオを運営していた。90年代中盤にリック・バックラーは音楽活動を休止して、大工として働いている。

2005年に音楽活動に復帰し、ザ・ジャムのカタログだけを演奏するギフトというバンドを結成している。2007年にはブルース・フォクストンも加入して、フロム・ザ・ジャムという名義でツアーを行っていたが、ブルース・フォクストンはザ・ジャムのトリビュート・バンドになることを恐れて、2009年にバンドを脱退している。

その後、リック・バックラーは音楽業界において様々な職に就き、ザ・ジャムの歴史に関するいくつかの書籍も執筆している。

リック・バックラーは妻のレスリーとジェイソンとホリーという2人の子どもをのこしている。

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