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チャンス・ザ・ラッパーはスーパーボウルのハーフタイム・ショーでパレスチナの国旗を掲げたバック・ダンサーに賛辞を寄せている。

ケンドリック・ラマーはNFLの優勝決定戦となるスーパーボウルのハーフタイム・ショーで400人強のダンサーやモデルと共演して、パフォーマンスを披露している。

現地時間2月9日に行われたハーフタイム・ショーでパフォーマンスの終盤、ダンス・クルーの一人が「スーダン」と「ガザ」と描かれたパレスチナの国旗を広げている。彼はステージを飛び降りて、旗を掲げながらフィールドを駆け回っている。

この男性は警備員によって取り押さえられた後にフィールドの外に出されることとなっている。男性は何かの罪に問われることはないものの、NFLの試合に来場することは生涯禁止となったと報じられている。

今回、TNTの番組『NBAチップオフ』に出演したチャンス・ザ・ラッパーはスーパーボウルの感想について語っている。

「素晴らしいと思ったよ」とチャンス・ザ・ラッパーは語っている。「まず、ラッパーがスーパーボウルでヘッドライナーを務めるのは初めてだったんだよね。長年の懸案だった。でも、ものすごく影響を与えるパフォーマンスにだったと思う。カルチャーとして現在進行系のものを観ることができて素晴らしい時間だった」

チャンス・ザ・ラッパーは抗議活動を行った人物にも賛辞を寄せている。「最もクールだと思ったことの一つは、みんなも御存知の通り抗議の瞬間もあって、世界で何が起きているのかを目にすることとなっている。スーダンに思いを。ガザに思いを。ゴマに思いを。世界中で苦しんでいる人に思いを。世界が、アメリカ大統領がいろんなところで起きていることを目にする機会となったんだ」

スーパーボウルで抗議活動を行ったのはズールー・カーネイン・ナンタンブという人物で、アルジャジーラのインタビューに答えて、試合への来場が禁止されることを知っていても抗議活動を行ったかと尋ねられている。

「来場禁止のリスク? むしろシークレット・サービスの銃弾で狙撃されるのを恐れていたね」とズールー・カーネイン・ナンタンブは語っている。「フットボールの番組は自分で選べばテレビでも観られるからね」

抗議活動をしたいと思った理由についてズールー・カーネイン・ナンタンブはイスラム教徒としての信仰がこの行為に踏み切るきっかけになったと説明している。「実践的なイスラム教徒として預言者ムハンマドは私たちに次のように教えています。悪事を目にしたり、悪事に気づいたら、止めなければならないと」

「そうしたら、ムスリムの同胞に対する悪事に反対する声に気づいてもらうために大きな機会を得ることになったのです。私たちは精神的にイスラム教と繋がっており、私たちは人間であり、私たちは人道への共感をもって繋がっています」

一方、キッド・ロックもスーパーボウルのハーフタイム・ショーの感想を語っており、「敬意を表し」つつも「DEIが崩壊する典型」と語っている。

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