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グライムスはファンベースに対する「荒らし」からの嫌がらせを受けてナチスを非難する新たな声明を発表している。

先週、グライムスはドナルド・トランプ大統領の就任イベントで元パートナーのイーロン・マスクが物議を醸したことで見解を述べていた。イーロン・マスクはその場で右手で左胸を叩いて、腕を斜め上に振り上げる仕草を見せている。イーロン・マスクは演壇の後ろにいた観客のほうに振り返って、同じ仕草をもう一度行っている。

これを観た多くの人はアドルフ・ヒトラーへの服従を示すナチスの敬礼と結びつけている。グライムスはそれを受けて「状況を精査する」時間が必要で、「国際的なスキャンダルを引き起こすような発言」はしたくないので、すぐに返答するつもりはないと述べていた。

しかし、グライムスは彼の行動に対して責任を負う必要はないという姿勢も表明している。「私は彼ではありません。彼がなにかする度に声明を出すつもりもありません。できるのは傷ついた世界に愛を送り返すことだけです」

今回、グライムスは長文のツイートで「グライムスのファンダムで起きている悪質なことに言及したいと思います」と述べている。「レディットでしつこい荒らしが白人至上主義/ナチス的なものを押し付けてくるのです」グライムスはツイートでイーロン・マスクやドナルド・トランプ大統領の就任式には言及していない。

グライムスは次のように続けている。「知ってもらえていないのだとしたら、私はしっかりとナチズム/白人至上主義を非難します。もっと早く深刻に受け止めなかったことをお詫びします。問題の広がりを分かっていなかったのです。しかし、このことが多くの問題を引き起こしていることに、何人かの人たちから気付かされることになりました」

グライムスはこうしたレディットのアカウントによって家族や友人が「ストーキングやハラスメント」を受けているとして、一例として「白人ではない友人の職場に電話をかけて、ナチスだと思わせて退職させようとしている」ことを挙げている。

グライムスはこうした懸念についてレディットからは対応することを「拒否された」と述べている。「でも、他のみなさんにとって大きな問題になっていることを分かっていなかった私も悪いと思います」

「本当に申し訳ありません」とグライムスは続けている。グライムスはそうしたレディットのアカウントに「対処していくためにもっと努力していく」と述べている。

イーロン・マスクは過去にもX/ツイッターでナチズムを支持するようなアカウントを隆盛させ、右翼的なミームをシェアして、反ユダヤ主義的な陰謀論を肯定するような投稿を行ったことで批判を受けている。『タイム』誌によれば、反ユダヤ主義的な陰謀論を肯定したことで2023年にXは多くの広告主が流出する事態も起こっている。

イーロン・マスクはドナルド・トランプ大統領の就任イベントの仕草でも批判が寄せられており、ラム・オブ・ゴッドのランディ・ブリス、マイ・ケミカル・ロマンスのフランク・アイイアロ、『サタデー・ナイト・ライヴ』のクロエ・ファインマンらが批判を寄せている。

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