Photo: GETTY

マイケル・ジャクソンは伝記映画『マイケル(原題)』が遺産管理団体がドラマ化を禁じている性的虐待疑惑を描いたという第3幕全編の撮り直しを余儀なくされていると報じられている。

伝記映画『マイケル』はマイケル・ジャクソンの生涯とキャリアを振り返るもので、ジャーメイン・ジャクソンの息子であるジャファー・ジャクソンがマイケル・ジャクソン役を務める。映画は『トレーニング デイ』で知られるアントワーン・フークアが監督を務めており、2025年10月の公開が予定されている。

しかし、『パック』は映画がジョーダン・チャンドラー事件を無許可で取り上げたため、公開が延期されることになったと報じている。

1993年、13歳だったジョーダン・チャンドラーの父親で、歯科医として働きながら脚本家になることを目指していたエヴァン・チャンドラーはマイケル・ジャクソンを告発している。裁判は金銭での和解に至っている。

『パック』のマシュー・ベローニが報じたところによれば、映画の第3幕は「チャンドラー・サーカスの影響に焦点を当てて」いたが、エンディングは変更して、撮り直さなければならなくなったという。

マシュー・ベローニは次のように述べている。「私が読んだ脚本(最終版に近いと聞いたが、変更されるのはよくあることだ)ではジョン・ブランカ(マイルズ・テラー)とジョニー・コクラン(デレク・ルーク)や他のマイケル・ジャクソンの弁護士がチャンドラー家に金銭を払うかどうか話し合う緊迫したシーケンスがありました」

「弁護士がジョーダンの父親が元妻とジャクソンのキャリアを“破壊”するために息子の告発を利用すると脅している、法廷で提出された悪名高い録音を再生する場面もありました」

「その後のシーンではマイケル・ジャクソンを全裸にした大規模な警察の捜査も描かれ、それはマイケルにとってトラウマとなり、生涯の傷を残すことになりました」

マシュー・ベローニはマイケル・ジャクソンの遺産管理団体がこの事件をドラマ化することを禁じた契約に署名していると述べている。それによりプロットの大部分と「いくつかの重要なシーン」が削られることになるという。

もしユニバーサルが再撮影の契約を拒否した場合、プロジェクト全体が頓挫する可能性があるが、マシュー・ベローニが接触した情報筋は10月の公開日までに問題は解決されると「確信」しているし、「その見込みだ」と述べているとしている。

映画は主演のジャファー・ジャクソンに加えて、コールマン・ドミンゴがジョー・ジャクソン役を、マイルズ・テラーがマネージャーのジョン・ブランカ役を演じるものとなっている。他にも『ヴァンパイア・ダイアリーズ』で知られるカット・グレアムがダイアナ・ロスを演じ、クインシー・ジョーンズはケンドリック・サンプソンが演じる。

今のところ、映画について公開されている情報はわずかだが、4月に開催されるシネマコンで第1弾トレイラー映像が公開される予定となっている。

広告 ザ・ビートルズの新作ドキュメンタリー『ビートルズ ’64』がディズニープラスで11月29日(金)より独占配信!

Copyright © 2025 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ