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ルーシー・ダッカスはドナルド・トランプ大統領が2期目の就任式でアメリカ合衆国は2つの性別しか認めないと述べたことを受けて、トランスの人々の手術に10000ドルを提供することを明かしている。

現地時間1月20日にドナルド・トランプ大統領は2期目となるアメリカ大統領に就任している。就任初日にドナルド・トランプ大統領は数々の大統領令に署名しており、その中には多様性、公平性、包摂性を意味するDEIの推進を撤回することも含まれている。

「本日より男性と女性という2つの“ジェンダー”だけであることをアメリカ政府の公式方針とする」と就任演説でドナルド・トランプ大統領は語っている。

「性別」は人間の生物学的特徴を指すのに対して「ジェンダー」は社会で構築された男性と女性の特徴を指す言葉となっている。

ドナルド・トランプ政権は男性と女性という2つの性別のみを認め、それを変更することはできないと宣言する大統領令に署名しており、連邦政府の職員は「ジェンダー」ではなく、「性別」という言葉を使わなければいけないことも定めている。

今回、ルーシー・ダッカスはツイッターでこの苦難の時期にトランス・コミュニティをどのようにサポートしていくかを表明している。

「トランスの人で手術のゴーファンドミーについてコメントしたい人がいたら、なくなるまで500ドル単位で10000ドルを差し上げます。他の人はもしスクロールして、寄付したい人がいたら、ぜひそうしてください」とルーシー・ダッカスはツイートしている。

ルーシー・ダッカスは次のように続けている。「政府が認証や保護を与えてくれることはないでしょう。自分たちでやらなければならないのです」

ドナルド・トランプ大統領の宣言を受けて他のミュージシャンや有名人もソーシャル・メディアで自身の見解を述べている。

アリアナ・グランデは就任演説を受けてインスタグラムのストーリーで次のように述べている。「はっきりさせましょう。クィアやトランスの人々はドナルド・トランプの前からここにいたし、彼が亡くなった後も存在し続けます。存在を望むかどうかは存在しているという単純な事実にとっては二の次です。太陽は毎朝昇ることを禁止する大統領令に署名しようが、関係ありません。昇り続けるのです」

バイセクシャルであることを公表しているオーロラはインスタグラムのストーリーでトランスジェンダーのフォロワーに向けて慰めの言葉を述べている。「トランスジェンダーの友人、仕事仲間、そして、アメリカのトランス・コミュニティの美しいすべての人々へ。お目にかかることができてない人であっても、みなさんが自分たちの政府にいかに失望させられたか、深い悲しみを覚えています」

オーロラは次のように続けている。「目を向けてもらえたり、耳を傾けてもらえる権利というのは本当に重要なものです。本当の自分のままでいられる権利は不可欠なものです。私の心がみなさんと共にあることを知ってもらえればと思います。世界の動きに対する私の懸念は深まっています。未知なるものへの恐れ、異なるものへの恐れは生まれつきのものではありません。学んだものなのです」

「私はもう一度願っています。愛の力や人々の力が忘れられることはありません。謙虚な願いとして自分がどんな人物か、どのように生きたいかで自由でいられることが終わりませんように」

先日、ルーシー・ダッカスはニュー・アルバム『フォーエヴァー・イズ・ア・フィーリング』をリリースすることを発表して、“Ankles”と“Limerence”という2曲の新曲が公開されている。

新作『フォーエヴァー・イズ・ア・フィーリング』は3月28日にリリースされる。アルバムはルーシー・ダッカスにとって通算4作目のアルバムで、一昨年リリースされて大きな評価を集めることになったボーイジーニアスの『ザ・レコード』以来のリリースとなっている。

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