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ビョークは地球の未来について希望を持っているとして「バイオロジーは常に勝利する」と語っている。

ビョークは『ペーパー』誌の新たなインタヴューで、地球への脅威が続いているにもかかわらず、「2025年を非常に楽しみにしている」と語っている。

「ずっと終末みたいな状態が続いている」とビョークは語っている。「ノアと大洪水のような災害があった。常にそういう話題が続いていて、今は積極的に解決に向けて動いていく時なんだと思う」

「そして、勇気をもって未来を想像してみて、そこに加わっていくことよね。みんなの地元でもいいし、違いを生み出せると思う場所で、自分の取り組みに反映していくことが重要なんだと思う」

ビョークは以前から環境問題について発言しており、2024年9月のクライメート・ウィークでは『コーニュコピア』のコンサート・フィルムの上映を行っている。『コーニュコピア』のコンサート・フィルムはアップルTV+で配信されることも決定している。

ビョークは「終末的世界のその後を描いた映画やドラマ」を観られなくなっているとも語っている。「諦めてしまった感じでしょ。ニヒリズムや自己憐憫が描かれていて、諦めるほうがクールみたいなところがある。諦めるのがクールだとは思えない」

ビョークは次のように続けている。「だって、それは私たちが築いていっている未来の世界でも、どうやって人間らしさや魂を保っていくかを見つけ出すということだから。そこでは自然とテクノロジーがコラボレーションすることになる。でも、それは実現可能だと思う。バイオロジーはそれを引き受けて、うまくいくと思っている。バイオロジーは常に勝利すると思う」

ビョークは人類が全体として「非常に困難な状況に直面している」ことを認めつつも「それを克服することができる」と考えていると語っている。「私としては、それはあるがままに受け入れることだと思っている」

「達成可能な気候協定を結ばなければならないし、適切なものにするために調整もしていかなくてはいけない。そして、次世代が引き継ぐ時には違った形で考え、違った解決策や環境に優しい生き方を考え出してほしい」

ビョークは『コーニュコピア』のコンサート・フィルムは「一つの意思表明」と評している。「最近、作られている終末的世界のその後を描いた映画にノーと言う内容になっている。タイタニックがスローモーションで沈没していくような西洋文明の自己破壊的な要素やナルシズムにある自己憐憫にノーと言うものなの」

「私たちは含まれていないスローモーションの物語ばかりが観られている。それはアメリカやUK、ヨーロッパを中心とした白人的で、男性的なものだけど、有り難いことにそれ以外の物語もたくさんある」

ビョークは『NME』に対して環境保護を支持し続けること、そして気候変動に挑む若者たちに希望を見出していることについて語っている。「Z世代は急進的で、環境が彼らにとって優先事項であることに安心しています。大賛成です。ニュースを読んでいても、そのほとんどは20年後にはどうでもよくなっているものばかりです。本当に重要なのは私たちが環境にどう対処するかということだけです」

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