Photo: GETTY

作曲家のダニー・エルフマンはデヴィッド・リンチの訃報を受けてソーシャル・メディアで追悼の意を表している。

オインゴ・ボインゴの元リーダーであるダニー・エルフマンは79歳の誕生日になるはずだった現地時間1月20日にインスタグラムにデヴィッド・リンチの写真を投稿しており、「天才」と評している。

訃報はフェイスブックで家族によって発表されている。享年78歳だった。「深い後悔と共に私たち家族は希代の人物にしてアーティストのデヴィッド・リンチが亡くなったことを発表します。今はプライバシーに御配慮いただければと思います」

「彼がもういないことで、今や世界には大きな穴が空いてしまいました。しかし、彼は『穴ではなくドーナツから目を離さないように』と言っていました。黄金の太陽と青空に恵まれた美しい日です」

ダニー・エルフマンは投稿で次のように述べている。「私に何を言えることがあるだろう? 彼が亡くなったことは私にとって巨大過ぎる喪失で、言葉にするのが難しい。今も完全にショックを受けている」

「私の意識は突如1977年に巻き戻され、ロサンゼルスで開催された今はなき映画祭『フィルメックス』のことが思い出される。友人のマシュー・ブライトと私は『イレイザーヘッド』という必見のアンダーグラウンド映画のミッドナイト・プレミアがあると『人づてに』聞いた。もちろん、行ったよ。会場はそこそこ混んでいたが、満員ではなかった。しかし、映画が終わる頃には、多くの人は帰ってしまって、ガラガラだった」

「けれど、友人と私にとっては啓示だった。釘付けになり、驚かされ、この荒唐無稽にしてユニークで、視覚的に見事な、怖くて面白い、完全に独創的な映画に対する私の感想を表現するのに、どれだけの形容詞を使えばいいのだろうと思った。その瞬間からこのクレイジーで若い監督が次に何をやるのか、待ちきれなくなった。彼が裏切ることはなかった」

ダニー・エルフマンはデヴィッド・リンチの全作品が好きだとしながらも「『エレファント・マン』と象徴的でほぼ完璧な『ブルーベルベット』との間の狂気的な感情と映像のコントラスト」に注目している。

ダニー・エルフマンは名作ドラマ・シリーズ『ツイン・ピークス』についても触れ、オインゴ・ボインゴでツアーしている時も録画して送ってもらうように手配していたと説明している。

デヴィッド・リンチの訃報を受けて、ローラ・ダーン、スティーヴン・スピルバーグ、エドガー・ライト、ジェイムス・ガン、ヒュー・ジャックマン、ビリー・コーガン、クエストラヴといった面々が追悼の意を表している。

ダニー・エルフマンは4月に6年ぶりに来日して、自身の映画音楽を披露するコンサートを開催することも決定している。

更なる公演の詳細は以下のサイトで御確認ください。

http://elfman-burton.jp/

広告 ザ・ビートルズの新作ドキュメンタリー『ビートルズ ’64』がディズニープラスで11月29日(金)より独占配信!

Copyright © 2025 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ