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ホワイトスネイクやシン・リジィでギタリストとして活躍したジョン・サイクスが亡くなった。享年65歳だった。
ジョン・サイクスの訃報は現地時間1月20日に公式フェイスブックで発表されており、数年にわたって闘病してきたガンに倒れたことが明らかになっている。「大きな悲しみと共に大変なガンとの闘いを経てジョン・サイクスが亡くなったことをお伝えします。彼は類まれな音楽的才能を持つ人物として多くの人の記憶に残るでしょうが、個人的に彼を知らない人にとっても彼は思慮深く、やさしく、その存在で部屋を明るくするカリスマ性のある人物でした」
「彼は自身のドラムのビートに合わせて進み、常に弱者の肩を持っていました。最後の日々では何年も付いてきてくれたファンへの心からの愛情と感謝を口にしていました。彼を失った影響は深く、沈痛なムードが漂いますが、彼との思い出の光が不在の影を消してくれることを願っています」
ジョン・サイクスはホワイトスネイクやシン・リジィに在籍していたことで最もよく知られているが、タイガース・オブ・パンタンでの活動でも知られている。レディング出身のギタリストであるジョン・サイクスはタイガース・オブ・パンタンでキャリアを始め、1981年発表の2枚のアルバムに参加している。バンドへのフラストレーションを募らせたジョン・サイクスはタイガース・オブ・パンタンを脱退して、1982年にシン・リジィに加入している。ジョン・サイクスはシン・リジィに1984年の解散時まで在籍しており、1983年発表のアルバム『サンダー・アンド・ライトニング』に参加している。
ジョン・サイクスは1984年にホワイトスネイクに加入しており、商業的な成功を収めることになった『スライド・イット・イン』に参加している。ジョン・サイクスは1987年発表のアルバム『白蛇の紋章〜サーペンス・アルバス』の作曲・レコーディングにも参加したが、デイヴィッド・カヴァデールによってリリース前にメンバー全員が解雇されている。
その後、ジョン・サイクスはベーシストのトニー・フランクリンとドラマーのカーマイン・アピスと共にブルー・マーダーを結成しており、1994年にはソロに転向している。2年後、ジョン・サイクスは再結成したシン・リジィに参加して、2009年まで活動を続けている。
2011年、ジョン・サイクスは元ドリーム・シアターのドラマーであるマイク・ポートノイと共に新バンドを結成するが、このプロジェクトは実現することなく、ジョン・サイクスに代わってリッチー・コッツェンが参加して、ビリー・シーンと共にザ・ワイナリー・ドッグになることとなっている。
その後、ジョン・サイクスはいくつかのソロ・プロジェクトに乗り出し、2021年には“Dawning of a Brand New Day”と“Out Alive”という2曲をリリースしている。この2曲は20年ぶりのソロ音源にして最後のリリースとなっている。
ホワイトスネイクやシン・リジィの活動でロックンロールの歴史に刻まれることになったジョン・サイクスだが、その存在はメタル界の大御所の誕生にも貢献しており、タイガース・オブ・パンタンはメタリカの結成にも一役買っている。
1983年、ドラマーのラーズ・ウルリッヒは新聞に「ジャムのできるミュージシャンを募集中のドラマーです。タイガース・オブ・パンタン、ダイアモンド・ヘッド、アイアン・メイデン」という広告を出しており、ジェイムズ・ヘットフィールドが連絡したことで、メタリカは結成されている。
ジョン・サイクスの訃報を受けて、ホワイトスネイクはソーシャル・メディアで追悼の意を表しており、デイヴィッド・カヴァデールは次のように述べている。「ジョン・サイクスが亡くなったと聞きました。家族、友人、ファンに心からのお悔やみを申し上げます」
元メガデスのギタリストであるマーティ・フリードマンは次のように述べている。「タイガース・オブ・パンタンの作品はニュー・ウェイヴ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィ・メタルの中でダントツに好きだった。素晴らしいギタリストだった」
Very sad to hear of John Sykes passing. His work with Tygers of Pan Tang was by far my favorite of the NWOBHM. A wonderful guitarist.
— Marty Friedman (@marty_friedman) January 20, 2025
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