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ロサンゼルスの山火事を受けてエンタテインメント業界ではイベントの延期が相次いでいるが、2025年のグラミー賞授賞式は予定通り開催されるという。

先週からロサンゼルスでは複数の地域で山火事が発生しており、18万人以上の近隣住民が避難を余儀なくされている。CNNによる記事執筆時の報道によれば、24人の死亡が確認され、16人が行方不明となっている。

今回、レコーディング・アカデミーのCEOであるハーヴェイ・メイソン・ジュニアはグラミー賞授賞式が2月2日に予定通り開催されることを発表している。米『ローリング・ストーン』誌によれば、ハーヴェイ・メイソン・ジュニアは文書で次のように述べている。「公共の安全と地域資源の責任ある利用を遵守しながら地元当局との緊密な調整の下、2月2日にCBSで放送される第67回グラミー賞授賞式は予定通り開催されます」

しかし、ハーヴェイ・メイソン・ジュニアはグラミー賞授賞式を音楽界最大の一夜として継続しつつも今年の授賞式は山火事救済活動を支援することも発表している。「しかし、今年の授賞式は新たな目的意識を持つことになります。私たちの命を守るために危険を冒している消防隊員の勇気と献身を称え、山火事救済活動を支援するための資金を募ることとなります」

レコーディング・アカデミーとミュージケアーズは現地時間1月11日にロサンゼルス火災救済運動を立ち上げており、「災害による避難や喪失に直面している音楽業界の個人や家族に即時の救済と長期的な支援の両方を提供する」ために100万ドルを寄付している。

ユニバーサル・ミュージックはグラミー賞授賞式に関連したすべてのパーティーを中止することを発表しており、「それらのイベントに使用されるはずだったリソースを山火事の被害を受けた人々を援助するために振り替える」としている。

ワーナー・ミュージックも100万ドルを「地域社会の慈善活動、音楽業界の支援、緊急に必要とされるリソースを消防・救急隊員に提供すること」に重点を置いた支援活動に寄付することを発表している。米『ローリング・ストーン』誌を通してワーナー・ミュージックはグラミー賞授賞式のパーティーを中止して、支援活動に充てることも発表している。

ロサンゼルスの山火事を受けて他のエンタテインメント業界では中止も相次いでおり、アカデミー賞は最終ノミネーションを発表を2度にわたって延期しており、現時点で1月23日の発表が予定されている。アカデミー賞授賞式は3月3日に予定されている。

クリティック・チョイス・アウォーズの授賞式は1月12日から1月26日に延期されている。

1月30日にはロサンゼルスのインテュイット・ドームで「ファイアー・エイド」と題されたチャリティ・コンサートが開催されることも決定している。ラインナップは現時点で発表されていない。

楽器店のギター・センターはロサンゼルスの山火事の被害を受けたミュージシャンに対して代わりの楽器や機材を支給するプログラムを行うことも発表している。

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