リアム・ペインはその死因についてイギリスによる検視で「多発性外傷」であることが医師によって発表されていた。
リアム・ペインは10月16日にアルゼンチンのブエノスアイレスにあるカサシュール・パレルモ・ホテルの3階のバルコニーから落下して亡くなっている。事件直後、アルゼンチンの検察当局は死因について多発性外傷と内外出血によるもので、頭部の怪我は死に至るほど重傷だったと発表していた。
今回、バッキンガムシャー検視裁判所のロベルト・ヴィクター・コーエン医師は死因について身体の器官が受けた複数の外傷を指す「多発性外傷」であると発表している。
リアム・ペインに関する検視審問は31歳のリアム・ペインの死因を完全に解明するには「しばらく」時間がかかるとしており、公判は延期されることとなっている。
クリスピン・バトラー検視官は次のように述べている。「リアム・ペインが亡くなった状況についてアルゼンチンで捜査が進められており、そこへの法的管轄権は持っていません。外務・英連邦・開発省の正式なルートを通じて、リアム・ペインの死因を明らかにするための関連情報を得るには時間がかかることが予想されます」
リアム・ペインの死を巡ってこれまでに5人の人物がアルゼンチンでは逮捕されている。逮捕されたのはリアム・ペインの友人であるロジャー・ノレス、カサシュール・パレルモ・ホテルのマネージャーであるジルダ・マーティン、レセプション係のトップであるエステバン・グラッシ、エセキエル・ペレイラ、ブライアン・ナウエル・パイズの5人となっている。
ロジャー・ノレス、ジルダ・マーティン、エステバン・グラッシの3人については過失致死罪が適用されており、アルゼンチンの裁判官であるローラ・ブルニアードは次のように述べている。「計画性をもってリアム・ペインの死を望んでいたとは思えません。こうした結果を計画したのではなく、法的に認められていないリスクを生み出してしまったということです」
ローラ・ブルニアードはリアム・ペインがドラッグをやった状態で建物から逃げようとしてホテルのバルコニーから飛び降りたと断じている。
ローラ・ブルニアードは「リアム・ペインの意識は薬物の影響下にあり、バルコニーは客室の中にありました。適切な処置は医師が到着するまで彼を安全な場所に置いておくことでした」として、彼を部屋に連れ帰ったホテルの従業員は「悪意を持って行動したわけではない」が、「軽率だった」と述べている。
「リアム・ペインは置き去りにされた場所のバルコニーから立ち去ろうとしたと考えています。法医学の専門家は彼がバランスを崩していなかったと指摘しています。これが転落の原因です」
昨年11月、国家犯罪矯正検察庁第14号からの報告書によると、リアム・ペインの薬物検査の結果、死亡時、彼の体内にはコカイン、アルコール、抗うつ剤が検出されたことが明らかになっている。
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