ザ・リプレイスメンツのギタリストであるボブ・“スリム”・ダンロップが亡くなった。享年73歳だった。
ミネソタ州の『スター・トリビューン』紙はボブ・“スリム”・ダンロップが現地時間12月18日にミネアポリスの自宅で亡くなったと報じている。ボブ・“スリム”・ダンロップは2012年に衰弱性の脳卒中を患い、それ以来体調を崩していた。
家族は『スター・トリビューン』紙に次のように述べている。「ボブ・“スリム”・ダンロップは本日の12時48分に自宅で家族に囲まれて亡くなりました。彼の『ライヴ・アット・ザ・ターフ・クラブ(サンキュー・ダンサーズ!)』のCDをかけていて、“Hillbilly Heaven”を聴いた直後に彼は旅立ちました。それは心に迫るものでした。この1週間は自然に衰弱していきました。それは脳卒中の合併症によるものでした」
ボブ・“スリム”・ダンロップは1970年代初頭にミネソタ州のツイン・シティーズで音楽キャリアを始め、カーティス・アルムステッド・スプークスなど、いくつかのバンドに在籍しており、スプークス在籍中にザ・リプレイスメンツのポール・ウェスターバーグの目に留まることとなっている。当時、ポール・ウェスターバーグは薬物依存症に対処できなかったボブ・スティンソンに代わるギタリストを探していた。
ボブ・“スリム”・ダンロップは『プリーズド・トゥ・ミート・ミー』をレコーディングした直後のザ・リプレイスメンツに1987年に加入している。ボブ・“スリム”・ダンロップは1991年の解散まで在籍し、1989年発表の『ドント・テル・ア・ソウル』、1990年発表の『オール・シュック・ダウン』に参加している。
ザ・リプレイスメンツの解散後、ボブ・“スリム”・ダンロップは1993年にソロ・デビュー・アルバム『ザ・オールド・ニュー・ミー』を、1996年に『タイムス・ライク・ディス』をリリースしている。2002年にボブ・“スリム”・ダンロップはセイント・ポールにある350人収容のターフ・クラブで『ライヴ・アット・ザ・ターフ・クラブ(サンキュー・ダンサーズ!)』をレコーディングしており、最終的に2020年にリリースされている。
多くの麻痺が残ることとなった2012年の重度の脳卒中を患うまで、ボブ・“スリム”・ダンロップはミネソタ州の音楽シーンで活動を続けていた。病気のことが報じられると、ポール・ウェスターバーグとトミー・スティンソンはボブ・“スリム”・ダンロップの治療費を募るためのEPをリリースしている。
2014年、ザ・リプレイスメンツはロックの殿堂入りの候補となったが、最終的に殿堂入りは果たしていない。
ボブ・“スリム”・ダンロップは脳卒中を患って以降、寝たきりの状態が続き、治療費を捻出するために家族はボブ・“スリム”・ダンロップにまつわる品々が売りに出されていた。
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