カイリー・ミノーグとプリンスは未発表のコラボレーション曲“Baby Doll”が制作から32年を経てオンラインにアップされている。
この曲はカイリー・ミノーグが歌詞を手掛けており、2018年のインタヴューで明かしていた「Let me be your baby doll, sugar and spice and all things nice/ Let me be your paradise」という歌詞が今回オンラインにアップされた音源でも確認できる。
ロンドンのホテルの一室でスタジオの機材に囲まれて一緒にいた時にカイリー・ミノーグはプリンスから「歌詞はある?」と尋ねられたとのことで、カイリー・ミノーグは歌詞を書いていなかったが、曲を作るためにその場で歌詞を考えたという。
カイリー・ミノーグは長年インタヴューでこの曲の存在について語ってきて、レーベルがプリンスをプロデューサーにするというアイディアに興味を示さなかったために、レコーディングすることはなかったという。
2022年にプリンスの遺産管理団体は1990年から1992年にレコーディングされた未発表音源を収録したコンピレーション『ダイアモンズ&ラヴ』をリリースすることを発表したが、1991年10月以前にレコーディングされた『ダイアモンズ・アンド・パールズ』期の音源のみに変更されたため、“Baby Doll”は収録されなくなっている。
プリンスについては先月、妹のタイカ・ネルソンが亡くなっている。享年64歳だった。
訃報は彼女の息子であるプレジデント・ネルソンによって『ミネソタ・スター・トリビューン』紙で発表されている。死因については明らかにされていない。彼女の従兄弟であるチャールズ・“チャズ”・スミスはフェイスブックで次のように述べている。「私たちの家族は非常に悲しんでいますが、従兄弟のタイカ・エヴェン・ネルソンが今朝亡くなったことを発表します」
プリンスの2歳下であるタイカ・ネルソンは1960年にミネアポリスでジャズ・ミュージシャンのジョン・L・ネルソンとマティ・ショウ・ネルソンの下に生まれており、プリンスにとって唯一の同父母の姉妹となっていた。ミュージシャン一家で育ったタイカ・ネルソンは自身も歌い、音楽を作るようになり、キャリアの中で1988年発表の『ロイヤル・ブルー』、1992年発表の『イエロー・ムーン、レッド・スカイ』、2008年発表の『ア・ブラン・ニュー・ミー』、2011年発表の『ハスラー』といったアルバムをリリースしている。
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