ナイン・インチ・ネイルズは音楽界の現状について自身の見解を語っている。
トレント・レズナーとアッティカス・ロスは映画『ソーシャル・ネットワーク』、『ソウルフル・ワールド』、『チャレンジャーズ』、ルカ・グァダニーノ監督の新作『クィア』といった作品の音楽を手掛けているが、『インディーワイア』の取材に応じている。トレント・レズナーとアッティカス・ロスは先日ディズニーが手掛けるSF作品『トロン:アレス』の音楽を担当することも発表されている。
映画音楽を手掛けることについて語る中で、トレント・レズナーは音楽界の現状について言及している。
「映画に求めているのは面白い人たちとのコラボレーションという体験なんだよね。それは音楽の世界では必ずしも得られないものだったりする」とトレント・レズナーは語っている。「君は音楽界への幻滅と言っていたけれど、その通りだよ。音楽界のカルチャーは最低だ。それはまた別の話だけど、テクノロジーによって音楽ビジネスは激変してしまったわけだけど、音楽の聴き方というだけでなく、音楽に対する価値観という意味でそれは敗北だよね」
「小言の多い老人として言っているわけではなく、音楽を中心として育ってきた音楽を愛する者として言っているんだ。今じゃ音楽は後ろで何かが起こっている時に、何か別のことをやっている時に聴くものとして追いやられているところがあるだろ。これは長く切ない話だよね」
インタヴューでトレント・レズナーとアッティカス・ロスは1997年にリリースされたビデオ作品『クロージャー』についても語っている。本作はバックステージでのデヴィッド・ボウイやマリリン・マンソン、ジム・ローズ・サーカスの様子も収録されており、2004年に映像を追加してDVDが発売される予定があったが、当時のレーベルであるインタースコープ・レコーズによって無期限で延期されている。
「今、何を言えるのか考えているところなんだけどさ」とトレント・レズナーは語っている。「というのも、実はもう一度インタースコープ・レコーズとはいろいろやっているところなんだ。バックカタログを適切に管理・維持していくという新たな興味が生まれてね。これからのことで、比較的最近になって進行していることだから、どういう状況になっているのか、ちゃんとは見られてないんだけどね。でも、いいことだと思うんだ。ストリーミングであれ何であれ、消費可能な形で提供したいと思っているからね」
『クロージャー』の映像が一時オンラインにリークされたことについて訊かれると、トレント・レズナーは次のように語っている。「そのことについては何も知らないよ」
今年4月、ナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーとアッティカス・ロスはニュー・アルバムついて言及しており、アッティカス・ロスは次のように語っている。「次のアルバムに取り掛かることが楽しみだと思っているんだ。今はアイディアを持っているところにいると思うんだ」
広告 ザ・ビートルズの新作ドキュメンタリー『ビートルズ ’64』がディズニープラスで11月29日(金)より独占配信!
Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.