アイアン・メイデンは長年のメンバーだったドラマーのニコ・マクブレインに捧げる動画を公開している。
ドラマーとしてニコ・マクブレインはクライヴ・バーに代わって1982年に加入しており、1983年発表の『頭脳改革』以降、すべてのアルバムに参加している。しかし、2023年1月に一過性脳虚血発作を患って、右側の肩から下が部分的に麻痺が残る形となっていた。
「ザ・フューチャー・パスト」ワールド・ツアーが終わりを迎える中で、ニコ・マクブレインは「長期間に及ぶツアーのライフスタイルにおける苦悩から身を引く」ことにしたと現地時間12月7日にサンパウロで行われた公演がバンドとの最後の公演になることが発表されている。
公開された動画はこちらから。
ニコ・マクブレインの脱退を受けて、アイアン・メイデンはスティーヴ・ハリスによるハード・ロック・プロジェクト、ブリティッシュ・ライオンに参加しているサイモン・ドーソンが新たなドラマーを務めることを発表している。
サイモン・ドーソンは2025年5月27日にハンガリーのブダペストで開幕する「ラン・フォー・ユア・ライヴス」ツアーからアイアン・メイデンに参加する予定となっている。
ニコ・マクブレインは声明で次のように述べている。「何を言えるだろうか? 過去42年間にわたってアイアン・メイデンとツアーをしたことは驚くべき旅だった。熱烈なファンのみんな、みんなのおかげですべてが報われることになった。愛しているよ」
「今後については多くの楽しさと大きな希望で見つめている」とニコ・マクブレインは締めくくっている。「すぐに会えたらと思う。みなさんに神の御加護を。もちろん、『アップ・ザ・アイアンズ!』」
アイアン・メイデンのマネージャーであるロッド・スモールウッドはバンドに代わって声明を発表している。「ニコ、みんな君のことを愛しているよ。42年間にわたってアイアン・メイデンのドラム・キットで抑えきれない力となってくれたこと、長きにわたって友人でいてくれたことに感謝している。バンド全員を代表して言わせてもらうと、君がいなくなることがすごく寂しくなるよ」
「過去42年間にわたって素晴らしかったライヴ、大量のプラチナ・ディスクやゴールド・ディスク、賞、ファンからの愛、何度も何度も飲んできたビールといった数千に及ぶ素晴らしい思い出がある。この絆は永遠だよ。スティーヴ・ハリスは『ニコはこれからもアイアン・メイデンのファミリーの一員だよ』と言っています」
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