元オアシスのリアム・ギャラガーは、ザ・ヴァーヴのフロントマンであるリチャード・アシュクロフトがニュー・アルバムに先駆けて公開した音源について肯定的に語っている。
リチャード・アシュクロフトは、5月20日に通算5作目となるソロ・アルバム『ジーズ・ピープル』のリリースを予定しており、それに先駆けシングル・トラック“This Is How It Feels”の音源を公開している。
新曲“This Is How It Feels”の音源はこちらから。
リアム・ギャラガーは、ツイッターで6年間のブランクから復帰したリチャード・アシュクロフトについて「久々に聴けて嬉しい」とツイートしている。さらに「彼の新曲は、いい出来だ」と付け加えている。
Richard Ashcroft good to hear your voice again new tune sounding good LG x
— Liam Gallagher (@liamgallagher) February 22, 2016
リチャード・アシュクロフト、また君の曲が聴けて嬉しい。新曲はいい出来だね
リチャード・アシュクロフトは今回のリリース発表にあたって謎めいた声明を公開しており、そのなかで本作は「個人的でありながら世界的ないくつかの出来事において雲行きが怪しくなり、それによって切迫した感覚を得て、自身の考えをクリアにすることに導かれた」ことについてのアルバムだとしている。
本作は、2010年発表の『ユナイテッド・ネイションズ・オブ・サウンド』以来となるもので、アルバムは主にリチャード・アシュクロフトの自宅にある地下室のスタジオでレコーディングされ、ウィル・マローンによるオーケストラも参加しているという。ウィル・マローンはリチャード・アシュクロフトとはザ・ヴァーヴの『ノーザン・ソウル』や1000万枚を売り上げた『アーバン・ヒムズ』でも仕事をしており、ソロでは2000年発表のデビュー作『アローン・ウィズ・エヴリバディ』でも仕事をしている。
アルバムではシリアの内戦や、アラブの春の勃興、親友の死といったトピックに取り組んでいるとのことで、その理由として声明には「何もしないことは、このニヒリスティックで病んだ戦争の時代においては罪になる」と記されている。また、「昔のアートを統合するために、新たなサウンドやテクスチャーを見つけようと、古い機材や新しい機材で実験してみた」とし、昨年メキシコやチューリッヒ、ビルバオで行った多くのアコースティック・ライヴが、「現代における吟遊詩人になるために、自身の混乱の道程をクリアなものにしてくれる」手助けとなったと綴っている。
リチャード・アシュクロフトは『NME』に以下のように語っている。「一時期の問題ではなく、僕らはとんでもない時代に暮らしているということについて書いているんだ。非常に好戦的な戦争が引き起こされてきていて、民衆の運動もそれによって準革命的なものになってきてる。(エジプトの)タハリール広場がそうだよね。すべてが地球規模でスタートしてしまい、人々は分断されてしまった。唐辛子スプレーや催涙ガスがあらゆるところで使われている。すごくニヒリスティックな時代にいると思うんだ。多くの犠牲が出る世界的な戦争の時代にいるんだよ。僕は自分のいる社会について考えるのが好きなんだけど、できることなら僕らに期待感を与えてくれるような何かを計画したいんだよ」
『ジーズ・ピープル』のアートワークはこちら
『ジーズ・ピープル』トラックリスト
Out Of My Body
This Is How It Feels
They Don’t Own Me
Hold On
These People
Everybody Needs Somebody To Hurt
Pictures Of You
Black Lines
Ain’t The Future So Bright
Songs Of Experience
The album’s tracklisting will be
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