ザ・ローリング・ストーンズの元ベーシストであるビル・ワイマンはチャーリー・ワッツが亡くなった後もバンドを続けることにしたザ・ローリング・ストーンズの決断について自身の思いを語っている。
チャーリー・ワッツは1963年1月にザ・ローリング・ストーンズに加入しており、合併症を引き起こした手術のためにバンドのツアーから離脱せざるを得なくなった直後の2021年8月に訃報が報じられている。享年80歳だった。
チャーリー・ワッツの訃報を受けて、ビル・ワイマンは心あたたまる追悼の言葉を寄せており、インスタグラムで古い写真と共に次のように述べている。「チャーリー、君は私にとって兄弟のようだった。バンドでも人生でも。安らかに」
キース・リチャーズ、ミック・ジャガー、ロニー・ウッドから成るザ・ローリング・ストーンズは60年近く在籍したチャーリー・ワッツが亡くなった後もバンドとしての活動を続けている。スティーヴ・ジョーダンが後任を務めており、最新作『ハックニー・ダイアモンズ』でも大部分に参加している。
今回、1993年にバンドを脱退したビル・ワイマンはチャーリー・ワッツなしで活動を続けることにしたザ・ローリング・ストーンズへの思いを語り、チャーリー・ワッツは代わりのいない存在だと述べている。
ビル・ワイマンは『クラシック・ロック』誌に次のように語っている。「チャーリーがいなくなった時、終わりにすると思った。私がいなくなった時は代わりのベースを入れられたが、チャーリーの代わりはいないと思っていた。彼にはカリスマがあり、素晴らしい人物だったからね」
「でも、続けることになって驚いたよ。がっかりしたというわけではない。でも、驚いたんだ。締めくくるのにいいタイミングだと思ったんだけどね。でも、他にやることがないんだとも思う。なければ、やるしかないだろうからね」
ビル・ワイマンはチャーリー・ワッツなしでザ・ローリング・ストーンズが続けることになった理由はバンド以外でやることがないという考えについてさらに説明している。
「私は常にやっていることが6つくらいある。やっていると楽しんだ。でも、思うのはロニー・ウッドはアートという2つ目のことがあるけど、ミック・ジャガーは映画とかいろいろやったけど、成功することはなかった。ソロ活動もやったけど、それもうまくいかなかった。だから、彼らは常にザ・ストーンズなんだよ」
昨年11月、キース・リチャーズはザ・ローリング・ストーンズをすぐに止めるつもりはないとして「倒れるまで次のアルバムはいつだって出ていくことになる」と語っている。
キース・リチャーズは次のように続けている。「ちょっと横になって休むことはあるけどさ。でも、ずっとそうやってきたからね。それが自分たちのやることだし、このザ・ローリング・ストーンズというものを最後までやり通さなきゃいけないんだよ」
ビル・ワイマンは『クラシック・ロック』誌のインタヴューでバンドの在籍時に経済的なトラブルに直面していたことについて語っている。
「ミック・ジャガーとキース・リチャーズはすっかり裕福だったから、気にしなかったけどね」とビル・ワイマンは続けている。「チャーリー・ワッツとロニー・ウッドと僕は苦しかった。ロニー・ウッドは家族を養うためにアートを始めた。だから、あの時はとにかく2〜3年だけになってくれと思いながら、もう一度彼らとやり始めたんだ。他にもやりたいことがあったからね」
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