リチャード・アシュクロフトがニュー・アルバムの詳細を発表し、新曲“This Is How It Feels”の音源を公開している。
ザ・ヴァーヴのフロントマンであるリチャード・アシュクロフトだが、5月20日に通算5作目となるソロ・アルバム『ジーズ・ピープル』をリリースする。今回の発表にあたって、謎めいた声明を公開しており、そのなかで本作は「個人的でありながら世界的ないくつかの出来事において雲行きが怪しくなり、それによって切迫した感覚を得て、自身の考えをクリアにすることに導かれた」ことについてのアルバムだとしている。
アルバムは2010年発表の『ユナイテッド・ネイションズ・オブ・サウンド』以来となるもので、アルバムは主にリチャード・アシュクロフトの自宅にある地下室のスタジオでレコーディングされ、ウィル・マローンによるオーケストラも参加しているという。ウィル・マローンはリチャード・アシュクロフトとはザ・ヴァーヴの『ノーザン・ソウル』や1000万枚を売り上げた『アーバン・ヒムズ』でも仕事をしており、ソロでは2000年発表のデビュー作『アローン・ウィズ・エヴリバディ』でも仕事をしている。
アルバムからのファースト・シングル“This Is How It Feels”の音源はこちらから。
アルバムではシリアの内戦や、アラブの春の勃興、親友の死といったトピックに取り組んでいるとのことで、その理由として声明には「何もしないことは、このニヒリスティックで病んだ戦争の時代においては罪になる」と記されている。また、「昔のアートを統合するために、新たなサウンドやテクスチャーを見つけようと、古い機材や新しい機材で実験してみた」とし、昨年メキシコやチューリッヒ、ビルバオで行った多くのアコースティック・ライヴが、「現代における吟遊詩人になるために、自身の混乱の道程をクリアにしてくれる」手助けとなったと綴っている。
リチャード・アシュクロフトは『NME』に以下のように語っている。「一時期の問題ではなく、僕らはとんでもない時代に暮らしているということについて書いているんだ。非常に好戦的な戦争が引き起こされてきていて、民衆の運動もそれによって準革命的なものになってきてる。(エジプトの)タハリール広場がそうだよね。すべてが地球規模でスタートしてしまい、人々は分断されてしまった。唐辛子スプレーや催涙ガスがあらゆるところで使われている。すごくニヒリスティックな時代にいると思うんだ。多くの人が亡くなる世界的な戦争の時代にいるんだよ。僕は自分のいる社会について考えるのが好きなんだけど、できることなら僕らに期待感を与えてくれるような何かを計画したいんだよ」
アルバムのジャケットは以下の通り。
アルバムのトラックリストは以下の通り。
‘Out Of My Body’
‘This Is How It Feels’
‘They Don’t Own Me’
‘Hold On’
‘These People’
‘Everybody Needs Somebody To Hurt’
‘Pictures Of You’
‘Black Lines’
‘Ain’t The Future So Bright’
‘Songs Of Experience’
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