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マドンナと彼女の共同制作者のEメールをハッキングし、マドンナの未発売曲を販売した疑いで逮捕されていたイスラエル国籍の男に実刑判決が下された。

男は歌手志願のアディ・レダーマン(39歳)で、マドンナのアルバム『レベル・ハート』のまだリリースされていない楽曲をハッキングして盗み、販売した疑いで今年1月に逮捕されていた。司法取引で罪を告白したため、7月9日付で14ヵ月の実刑判決と 15,000 シェルケル (2,600ポンド、日本円で約49万円)の罰金刑がイスラエルの裁判所から課せられたという。

実刑判決となったアディ・レダーマンは、イスラエルで人気の「X Factor」風のコンテスト番組への出場経験があるとのこと。裁判所は、この実刑判決が同様の罪を計画する人たちへの抑止力になることを望んでいる。「被告のように一定の分野に卓越したスキルを持ち合わせた者が、このような罪を簡単に犯すことに対し、再発防止や犯罪に屈しないという意味をこめて、厳しい刑罰で応じることが必要」と説明している。

「ロイター」によると、裁判所はマドンナがアディ・レダーマンのハッキングの犠牲者の一人であることを特定しているが、昨年12月に『レベル・ハート』のデモ音源を多くの公共サイトなどにばら撒いた責任があるかどうかについては触れていないという。このリークに関しては、マドンナは「芸術作品へのレイプ」「テロリズム」だと強く非難していた。マドンナはこの直後、iTunesにて同アルバムから6曲を慌てて先行発表せざるを得なくなり、フル・アルバムは3月に発表している。

1月にアディ・レダーマンの逮捕が実現したのは、イスラエルのサイバー犯罪を扱うラハヴ433(FBIと同等の組織)と私立の調査組織の1ヵ月にわたる捜査によるものであり、この逮捕を受け、マドンナは容疑者が見つかったことに対し感謝の意を表している。「このリークに対し、多くの情報を提供してくれたファンの皆さんに感謝します。市民の皆さんと同様、私にもプライバシーを守る権利があります」

また、マドンナは最近、レッド・ツェッペリンの “Whole Lotta Love”の著名なフレーズを演奏する自身の姿をインスタグラムにアップしている。ファンの間では、9月に北米を皮切りに行われる「レベル・ハート・ツアー」の中で、このツェッペリンの名曲を演奏する計画があるのではないかと噂されている。

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