ザ・ルーツのクエストラヴはケンドリック・ラマーが“Squabble Up”のミュージック・ビデオでザ・ルーツを参照していることに感謝の思いを伝えている。
ケンドリック・ラマーは2022年発表の『ミスター・モラル&ザ・ビッグ・ステッパーズ』以来となる通算6作目となるアルバムを11月22日にリリースしている。アルバムにはジャック・アントノフ、カマシ・ワシントン、マスタード、テラス・マーティン、サウンウェーヴらが参加しており、クレジットはないもののシザがゲスト・ヴォーカルを提供している。
その後、アルバムからは“squabble up”のミュージック・ビデオが公開されており、ケンドリック・ラマーのクリエイティヴ・パートナーであるデイヴ・フリーではなく、カルマティックが監督を務めている。ビデオはほとんど誰もいないボールルームを舞台に、ケンドリック・ラマー自身を含むキャストが入れ替わり立ち替わり踊るものとなっている。
“squabble up”のミュージック・ビデオは撮影セットが1999年にザ・ルーツが発表した“The Next Movement”のビデオと酷似していることが指摘されており、今回クエストラヴはこのオマージュに言及している。
クエストラヴはインスタグラムで長年ザ・ルーツとしての作品をリリースしていないことを踏まえながら、「誰も見ても気にかけてもいない」と思っていたところに光を当ててくれたと感謝の思いを伝えている。
「私はマイケル・ジョーダンのことをヘインズのCMでしか知らないような、そんな人生を送っていると冗談を飛ばしたことがある。私は何十年も風景に紛れることの王様として、自分で決めた現実を生きてきた」
「しかし、私が一番の愛情を傾けられるのはザ・ルーツで作る音楽だ。それは私の炎の燃料であり、『好きなものであれば、手放さなきゃいけないこともある。それで戻ってきたら本物だ』というのが当てはまる。とはいえ、誰も見ても気にかけてもいないと思っていたものを認めてくれたケンドリック・ラマーに感謝したい。注目を受けるというのは素晴らしい気持ちで、当然のことなんて思っていないんだ」
クエストラヴは投稿を次のように続けている。「ニュー・アルバムはまだまだあるよ(笑)」
今夏、クエストラヴはドレイクとケンドリック・ラマーの対立について自身の見解を述べて、パートナーの名前や子供のことが持ち込まれていることに言及していた。「これはいかなる手段も辞さない泥仕合の中傷と罵倒になっている。女性も子どもも事実かどうかも関係なくね。血を求めているのと同じ観客が自分は問題に関係ないかのように『安らかに』なんていう投稿をすぐにしたりするんだろう。ヒップホップは本当に死んだんだ」
ケンドリック・ラマーが今回ミュージック・ビデオを参照したことで、ファンの間ではケンドリック・ラマーがクエストラヴの発言を認め、ケンドリック・ラマーのファンからの批判が寄せられたにもかかわらず、クエストラヴとケンドリック・ラマーの間には確執がないことの表れだと見る向きもある。
ザ・ルーツは12月に一夜限りとなる来日公演を行うことが決定している。
来日公演の詳細は以下の通り。
12月27日(金)豊洲PIT
開場18:00 / 開演19:00
チケット:スタンディング15,000円
更なる公演の詳細は以下のサイトで御確認ください。
https://kyodotokyo.com/pr/theroots2024.html
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