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ザ・リバティーンズが『NME』の独占インタヴューに応じ、10年ぶりとなるニュー・アルバムについてリバティーンズらしいサウンドがありながらも実験的な側面もあることを語った。

リバティーンズは昨年12月にヴァージン/EMIと契約し、タイのカルマ・スタジオにてレコーディングを行っていることを認めていた。レコーディングに先立って、ピート・ドハーティはチョン・ブリ近郊のリハビリ施設でドラッグ中毒の治療を完了させている。

今年リリースされるとしているニュー・アルバムについてピート・ドハーティは、ファンは「新作を気に入ってくれるだろう」と語っている。今週の雑誌版の『NME』でドハーティは次のように語っている。「ある意味、奇跡みたいなことが起きていて、メンバーが一致団結して制作に取り組んでいるんだ。本当に誇れるものになったと思うよ」。カール・バラーもそうした心情に同意している。「あのリバティーンズの新作がリリースまで差し迫ったところまで辿り着いたというのが信じられないよ。からかってないよね? 正直信じられない感じでさ。本当のことだよね? マジなんだよね?っていうね。でも、本当なんだよ」

11曲が収録されると見込まれているアルバムについてバンドは1曲だけ昔の曲が収録されることを認めていて、“You’re My Waterloo”の新たにレコーディングされたヴァージョンが収録される。カールは以前のヴァージョンについて「あるべき形ではなかった」ことを明かしている。

ピートは『NME』に昔の音源に立ち戻りたくなかったと語っている。「今回のアルバム制作で何も新しいことができなかったらどうしようと、それを一番恐れていたよ。幸いにも、それをやることができたんだよね。ゲイリー、ジョンとメンバーが次第に集まるにつれてアイデアが浮かんできて、エキサイティングな新曲をたくさん書き上げることができたんだ」。またドラマーのゲイリー・パウエルは、「昔の楽曲ばかりのアルバムになってしまっていたら、マジでぶちぎれてたね。ともかく2004年の頃に逆戻りしたサウンドにだけはしたくなかった」と語っている。

結果として、アルバムはバンドの「モダンな」ヴァージョンとして仕上がることになりそうだ。カール・バラーは「かつての自分たちの焼き直しじゃないんだ。それだけは確かだよ」と語っている。「俺たちは確実に進化しているんだ。当初はさ、自分の中でも半分くらい“I Get Along”や“Horrowshow”のような速いギター・サウンドが今回のアルバムには必要じゃないかとも考えたけど、俺たちとしてはそういう感じじゃなかったんだよね。少しはそういう意見もあったけど、みんながそんな雰囲気でなく、俺たちがそう考えていなかったら、無理やりやることはないだろ? ともかく今回は、やりたいことをちゃんと表現することができたよ。何もかもがむしゃらに苦労して捻り出したわけじゃない。ザ・リバティーンズとして、今までやってきたことの積み重ねとして完成したアルバムなんだ。このバンドで自分が気に入ってることをすべて表現できたことだけは確かさ」

今回のアルバムではシンセサイザーやピアノも使われていることが明らかになっており、ベーシストのジョン・ハッサールはジョーク交じりにこう語っている。「俺たちはプログレ・バンドになっちまったよ……なんてね。でも大丈夫さ、心配しないでくれよ。ザ・リバティーンズは、ザ・リバティーンズさ。とはいっても、再結成して昔と全く同じようなことをやったとしたら、それこそ奇妙だろ?」

彼らの3作目となるこのアルバムには、エド・シーランワン・ダイレクションのプロデュースを手がけたジェイク・ゴスリングが参加している。今年4月のインタヴューでバラーはこうコメントしていた。「俺たちを”マシン”につないでしまうのではなく、自分のやり方で物事を推し進めるようなプロデューサーを求めていたんだ。化石のようなバンドが過去の遺産まがいのアルバムを作るわけじゃないんだから」

アルバムのリリースに先立ち、ザ・リバティーンズは今夏、T・イン・ザ・パークとレディング&リーズ・フェスティバルへのヘッドライナーとしての出演が予定されている。

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