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キング・クリムゾンの作詞家であるピーター・シンフィールドが亡くなった。享年80歳だった。

バンドのローディー、作詞家、照明技師、サウンド・エンジニアを担当していたピーター・シンフィールドは現地時間11月14日に亡くなっている

訃報はキング・クリムゾンとロバート・フリップのソーシャル・メディアで発表されている。

死因については発表されていないが、ピーター・シンフィールドは数年前から健康状態の悪化に悩まされていたという。

ピーター・シンフィールドはキング・クリムゾンの成功に大きく貢献し、結成メンバーとしてバンド名の名付け親であり、フラム・パレス・ロードのカフェの地下に最初のリハーサル場所を見つけたことでも知られている。

1969年発表のキング・クリムゾンのデビュー・アルバム『クリムゾン・キングの宮殿』のアートワークに友人のバリー・ゴドバーの絵画を起用したのも彼の案だった。

1969年から1971年までピーター・シンフィールドは歌詞を担当して、『ポセイドンのめざめ』、『リザード』 、『アイランズ』のアート・ディレクターも務めている。

1972年、ロバート・フリップからバンドを脱退するように言われたピーター・シンフィールドはバンドを去ることになったが、ロキシー・ミュージックのデビュー・アルバムのプロデュースを手掛け、1973年にはソロ・アルバム『スティル』をリリースしている。

同年、エマーソン・レイク・アンド・パーマーの依頼を受けた彼はアルバム『恐怖の頭脳改革』に収録された“Benny The Bouncer”、“Karn Evil 9: 3rd Impression”の歌詞を担当している。

その後もピーター・シンフィールドは『ELP四部作』、『作品第2番』『ラヴ・ビーチ』といった作品で歌詞を担当して、グレッグ・レイクの全英1位を獲得した曲“I Believe in Father Christmas”も共作している。

80年代、90年代にはシェール、バックス・フィズ、ファイヴ・スター、クリフ・リチャード、セリーヌ・ディオンなどのヒット・シングルを共作していた。

2014年、ロバート・フリップはピーター・シンフィールドを招いて、“21st Century’ Schizoid Man”の新しいヴァージョンを制作している。

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