コートニー・ラヴはホールの“Violet”の手書きの歌詞をチャリティのためにオークションに出品しており、同曲について「ビリー・コーガンのことだけを歌っているわけじゃない」と説明している。
“Violet”は1994年に発表されたホールのセカンド・アルバム『リヴ・スルー・ディス』のオープニング・トラックで、その3年前、1991年のデビュー・アルバム『プリティ・オン・ジ・インサイド』のリリースを控えたホールのツアー中に書かれている。
今回、12月15日まで実施されている野生動物保護団体のエリス・パークのためのチャリティでコートニー・ラヴは手書きの歌詞を出品している。エリス・パークはニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズのウォーレン・エリスが設立したもので、スマトラ島で保護された動物の世話を行っている。
“Violet”については長年、1990年に交際していたスマッシング・パンプキンズのビリー・コーガンについて歌った曲と考えられてきた。しかし、『NME』に寄せられたコメントでコートニー・ラヴは他にもインスピレーションがあったことを明かしている。
「多くの人がそう思っているけれど、ビリー・コーガンのことだけを歌っているわけじゃない。彼のアパートの非常階段に座って、安いワインを飲みながら鎮痛薬をのんでいた(本当に若かった)時に、シカゴの夕日が沈んでいって、宝石のようなアメシストの夜空が広がっていったことを歌っている」とコートニー・ラヴは説明している。
「何でも繋がったりする時がある。『ジュールズ倶楽部』での発言が少し意地悪だったことは分かっている。嫌な感じで喧嘩腰だったけど、誠意がゆえの悪口というのも誰かが守らなければならないからね」
コートニー・ラヴは1995年に『ジュールズ倶楽部』に出演した際、“Violet”について「嫌な奴についての曲なの。呪いをかけたら彼は髪が抜けてしまった」と語っていた。
コートニー・ラヴは次のように続けている。「アレキサンダー・ポープとエミリー・ブロンテの影響もある。アレキサンダー・ポープの『愚物列伝』とエミリー・ブロンテの詩から引用している。エミリー・ブロンテの詩の引用はなくすことにしたんだけどね。韻律はよかったんだけど、あまりに模倣のような感じだった。メソッドとしてやろうしたんだけど、やり過ぎだと思ってしまった」
「ここには二人の男性に挟まれるというテーマもある。それは私の中の天使と悪魔を体現している。『Danny’s new number』という一節もあるけど、これは(マネージャーだった)ダニー・ゴールドバーグともう一人はボビー・ボーンズとして知られたドラッグのディーラーだった」
コートニー・ラヴについては11月15日にリリースされる070シェイクのアルバム『ペトリコー』に収録されている“Song To The Siren”に参加していることも明らかになっている。
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