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ジャズ・ドラマーのロイ・ヘインズが亡くなった。享年99歳だった。

現地時間11月12日、ロイ・ヘインズの息子であるクレイグ・ヘインズは父の写真と共にフェイスブックで次のように述べている。「あなたのヒップさ、そのすべてに感謝します。安らかに」

ロイ・ヘインズの娘であるレスリー・ヘインズ・ギルモアは『ガーディアン』紙に対して父親が亡くなったことを認め、短い闘病の末に亡くなったとしつつも、それ以上の情報は明らかにしていない。

ジャズのスウィングならびにビバップの時代から活動してきたロイ・ヘインズは70年近くにわたって輝かしいキャリアを謳歌することになった。その69年間を通してロイ・ヘインズはチャーリー・パーカー、バド・パウエル、ソニー・ロリンズ、マイルス・デイヴィス、ジョン・コルトレーン、ルイ・アームストロングといった伝説的なミュージシャンと共演・レコーディングを行っている。

ロイ・ヘインズは1945年にキャリアをスタートして、レスター・ヤング、スタン・ゲッツ、チャーリー・パーカー、サラ・ヴォーン、そしてピアニストのバド・パウエルが率いるバンドで活動しており、『ジ・アメイジング・バド・パウエル vol.1』にも参加している。

『ジ・アメイジング・バド・パウエル』以降、ロイ・ヘインズはマイルス・デイヴィス、ソニー・ロリンズ、アート・ブレイキー、ジョージ・シアリングらと共演しており、1954年には『バスマンズ・ホリデー』でソロ・キャリアに乗り出している。

1956年には先日91歳で亡くなったクインシー・ジョーンズと共にスプリット・アルバム『ジャズ・アブロード』もリリースしており、両者はレイ・チャールズが1961年に発表した『ジーニアス+ソウル=ジャズ』にも参加している。

キャリアを通してロイ・ヘインズはエリック・ドルフィーの『アウトワード・バウンド』、『アウト・ゼア』、『ファー・クライ』、ジョン・コルトレーンの『インプレッションズ』 、ジャッキー・マクリーンの『デスティネーション・アウト』といった名作に参加している。

生涯を通して数々の賞を受賞したロイ・ヘインズだが、グラミー賞も2つ受賞しており、2012年にはグラミー賞の生涯業績賞、2019年にはジャズ・ファウンデーション・オブ・アメリカの生涯業績賞が贈られている。

ロイ・ヘインズはバンドリーダーとしてもサイドマンとしても数百枚のアルバムに参加しており、自身で最後にリリースしたアルバムは2011年発表の『ロイ・アルティ』となっている。

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