ザ・フーのフロントマンであるロジャー・ダルトリーはイギリス政府が予算案を発表したことを受けて、チャリティへの「大打撃」だと批判している。
現地時間10月30日にレイチェル・リーヴス英財務相は下院で秋季予算案を発表している。
予算案は400億ポンドの増税を含むもので、雇用主の国民保険料を2025年4月から13.8%から15%に引き上げるものとなっている。雇用主が各従業員の給与に対して税金を払い始める基準額も年間9,100ポンドから5,000ポンドに引き下げられる。
20年以上にわたって2024年まで、ロジャー・ダルトリーはティーンエイジ・キャンサー・トラストのパトロンを務め、ロイヤル・アルバート・ホールでチャリティ・コンサートを開催してきており、今年に入ってその座を降りることを発表している。
今回、『テレグラフ』紙のインタヴューでロジャー・ダルトリーは今回発表された変更のいくつかはガンのチャリティ団体に「壊滅的な影響」を与える可能性があると語っている。彼はまた増税によってガンのチャリティ団体は専門看護スタッフを解雇せざるを得なくなるかもしれないと警告している。
「より多くの資金を集めることができなければ、人を解雇しなければならないでしょう。13歳から24歳の年齢層を治療するために特別に訓練された専門看護師がいます。看護師がいなくなれば、壊滅的な打撃を受けることになるでしょう」
ロジャー・ダルトリーは次のように続けている。「政治家たちはNHSの中でどれだけの慈善事業が行われているか知らないのでしょうか? ティーンエイジ・キャンサー・トラストだけでなく、マリー・キュリー・ホスピスやマクミラン・ナースなど、チャリティはNHSから非常に多くの負担を軽減しているわけで、政府はそこに大打撃を与えることになります」
先週、財務相による予算発表の後、各界のライヴ・ミュージック関係者は地域のライヴハウスに対する営業料減免が削減されることへの不満を表明している。
レイチェル・リーヴス英財務相は2025年4月1日以降、草の根音楽会場に対する事業税率軽減措置が75%から40%に引き下げられることを発表している。
ミュージック・ヴェニュー・トラストのCEOであるマーク・デヴィッドはプレス・リリースの中で新たな軽減措置縮小の直接的な影響として350軒のライヴハウスに700万ポンドの新たな施設税が課されることになり、閉鎖の危機にさらされることになると述べている。
「2026年4月の変更は歓迎されるべきだが、この難題が完全かつ長年の懸案であった改革によって最終的に解決される前に、今失われようとしている何百もの音楽施設にとっては何の役にも立たないだろう」とミュージック・ヴェニュー・トラストは述べている。
一方、ザ・フーのピート・タウンゼントはザ・フーの活動について2025年に「間違いなく」再始動することになると述べている。ピート・タウンゼントは『ザ・スタンダード』紙に「来年は何かをやることになると思う」として、ツアーを行う可能性を示唆している。
ピート・タウンゼントは「ロジャー・ダルトリーとランチで会った」ことを明かしており、両者の関係は「いい状態」にあると語っている。「お互いのことが好きだし、二人ともちょっと歳は取ったけど、来年は何かをやることになると思うよ」
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