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デヴィッド・ギルモアは新たなインタヴューでピンク・フロイドの最後のアルバム『永遠(TOWA)』について「レコード会社からいじめられた」と語っている。

2014年に発表された通算15作目となるアルバム『永遠(TOWA)』はプロデュースをデヴィッド・ギルモア、ロキシー・ミュージックのフィル・マンザネラ、ユース、エンジニアのアンディ・ジャクソンが手掛けた作品で、2008年に亡くなったメンバーのリック・ライトに捧げられた作品となっている。

今回、『ロサンゼルス・タイムズ』紙のインタヴューを受けたデヴィッド・ギルモアは最後のアルバムがリリースされた経緯について振り返っている。

「あのアルバムをやった時にはエンジニアのアンディ・ジャクソンが『The Big Spliff』という音源をまとめていたんだ。これは1994年発表の『対』のセッションで録音されたジャムの断片を集めたもので、ブートレッグで出回っていたんだよね。当時は自分たちでやったものを多くのファンが求めていたから、それを提供しようと思ったんだ」とデヴィッド・ギルモアは語っている。

この音源が『永遠(TOWA)』というアルバムへとまとめられることになったが、ほとんどの曲はインストゥルメンタルとアンビエント・ミュージックによるもので、リード・ヴォーカルがあるのは“Louder than Words”のみとなっていて、その評価は厳しいものとなっていた。

「私の失敗は正式なお金を払う価値のあるピンク・フロイドのアルバムとして出すようにレコード会社にいじめられたことだと思う」とデヴィッド・ギルモアは語っている。「どんなものかを明確にすべきだったんだ。『対』に続くアルバムとしてリリースするつもりはまったくなかったんだ。でも、そうした罠にもう一度ハマるのに遅すぎることはないんだね」

インタヴューでデヴィッド・ギルモアはピンク・フロイドのカタログ作品を整理できたことへの心境も語っている。

「あれは歴史であり、過去なんだ。音源は未来の世代のためのものなんだよ」とデヴィッド・ギルモアは語っている。「私ももう年寄りだ。40数年をかけて、怠惰と強欲といったものと善戦しながら自分たちの全力を尽くそうとしてきた。そして、今はその戦いを終えたんだ」

今年、ピンク・フロイドはソニーにバック・カタログの権利を4億ドルで売却することで合意している。『ミュージック・ビジネス・ワールドワイド』によれば、ピンク・フロイドの今回の契約にはバック・カタログの原盤権、隣接権、名称、肖像権なども含まれている。しかし、音楽出版権は今回の契約には含まれていない。

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